住友ゴム工業株式会社（本社：兵庫県神戸市中央区、社長：池田育嗣、以下、住友ゴム）は、自社自ら新技術・新材料の採用を背景に、DUNLOPブランド史上No.１の「氷上性能」と「長持ち」(「効きの長持ち」+「ライフの長持ち」)を実現したと謳う乗用車用スタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 02」を、8月から発売する。
発売サイズは91サイズで価格はオープン。この「WINTER MAXX 02」は、独自の新材料並びに開発技術と云う「4D NANO DESIGN」(フォーディー ナノ デザイン)により、シリカの分散性を高めた。
具体的には、新開発の「超密着ナノフィットゴム」と、サイピング(MAXXシャープエッジ)の本数を増やし、最適なパターン形状とした「MAXXグリップパターン」を採用。これによって、同社従来品（※）と比べ、氷上ブレーキ性能で12%向上を果たした。
さらに「超密着ナノフィットゴム」には、経時変化によるタイヤの硬化を抑制することを可能とした新開発の高機能バイオマス材料の「しなやか成分」を配合することで、高い氷上性能を長期間維持することを可能とした。
これにより、従来品も一定の評価を得ていたライフ性能をさらに向上させ、主たる氷上性能だけではなく、雪上、ウエット、シャーベット、ドライ等、様々な路面に於ける性能も向上させている。（※）「WINTER MAXX 01」
氷上ブレーキ性能テストデータ
（１）「超密着ナノフィットゴム」
同社独自の新材料開発技術「4D NANO DESIGN」により開発された「超密着ナノフィットゴム」は、シリカの分散性を高め、よりきめ細かいネットワーク構築を目指した。
これにより、ゴム全体は強く、接地面だけを柔らかくすることに成功。マクロレベルでのブロック剛性を高め、ナノレベルで凍結路面の微細な凹凸によりしっかり密着し、氷上でのブレーキ性能を大きく向上させている。
（２）「MAXXグリップパターン」
ブロックの倒れ込みを抑制し、接地面積を拡大するDUNLOP独自のサイピング技術「MAXXシャープエッジ」の本数を増やし、パターンを最適な形状に見直した「MAXXグリップパターン」を新開発。
増加した多くのエッジ成分が凍結路面をしっかり引っかくことで、氷上でのブレーキ性能とコーナーリング性能を一段と高めている。
（３）「しなやか成分」
100%石油外天然資源タイヤ「エナセーブ100」の開発で培ったバイオマス技術を進化させて新開発した高機能バイオマス材料「しなやか成分」は、周囲のポリマーと結合し抜けにくい。
このため、当社従来のゴムと比べ長期間ゴムのしなやかさを維持することが可能。これにより、凍結路面での優れた氷上性能を長期間持続する。
（４）「ライフの長持ち」
高い評価を頂いている優れたライフ性能をさらに向上する。
性能チャート
同社従来品※に比べ、氷上ブレーキ性能および、効き長持ち性能の大幅な向上と、雪上、ドライ、ウエット、ライフ性能を高めた。※：「WINTER MAXX 01」
