ボルグワーナー、自社の電動化技術を商用車に適用へ


商用車に関する専門的技術と経験を活用し、耐久性に優れた幅広い製品ポートフォリオを提供していく

ボルグワーナー(本社:アメリカ合衆国ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジェームズ・ベリアー/James Verrier)は、成長を遂げている商用ハイブリッド/電気自動車市場向けに幅広い製品ポートフォリオを提供し、排出ガス規制の適合と燃費目標の達成を支援していくと発表した。

Knibb, Gormezano and Partners(KGP)によると世界の商用ハイブリッド/電気自動車市場は、平均して32.9%の年間成長率が見込まれ、2017年の4万9000台から2020年には11万5000台に増加すると予想されている。

また同社が開発・生産するHVH410及び、HVH250電動モーターは、特許取得済みの高電圧ヘアピン(HVH)ステータ巻線技術を搭載し、高い出力・トルク密度を実現していると云う。

具体的には、最大300kW(402HP)の出力、95%を超える高効率を発揮。HVH410電動モーターは、最大2,000Nmのトルクを発生し、クラス7(車両総重量約12t~15t)およびクラス8(車両総重量約15t超)のハイブリッド/電気アプリケーションに適用される仕様。またHVH250電動モーターは、最大425Nmのトルクを発生する。

さらに、同社の48Vの高効率モーター/発電機は、エネルギー回収能力で電力需要の増加に対応できているとしている。

加えて電動コンプレッサー、eBooster(R)は排気量5L未満の小型商用エンジンに活用され、現在、排気量13Lまでのエンジンに適した、大型タイプを開発している。

ボルグワーナーの最高技術責任者であるクリストファー・トーマス氏(Christopher P. Thomas)は、「商用車向け駆動システムの成長促進要因は変化しつつあります。

トラックや輸送車両において、環境への影響と燃費は引き続き重要な課題ですが、現在新たな課題に直面しています。

ゼロエミッションゾーンや騒音規制ゾーンを設け、内燃機関搭載車両を制限する都市が増えているためです。

当社の最新技術は、大型輸送車両にクリーンなハイブリッド/電気駆動システムという選択肢をもたらすでしょう」と述べている。