アウディの新型A6セダン、6月からドイツ本国で販売開始


独・アウディ AG(本社:ドイツ・バイエルン州インゴルシュタット、取締役会長:ルパート・シュタートラー)は2月28日、8代目のアッパーミドルセダンとなる新型Audi A6を発表し、本国ドイツでは2018年6月から販売を開始すると発表した。

新世代となるAudi A6は、フルデジタルのMMIタッチレスポンス操作システムを搭載し、ドライバーの直感的な操作性がさらに改良されている。

このMMIタッチレスポンス操作システムは、お気に入りボタン設定が可能で、乗員の好みの設定を簡単かつ素早く呼び出すことができるのが大きな特徴となっている。

具体的には、最大7人のドライバーが最大400ものパラメーターを設定して、自分のユーザープロファイルをクルマに記憶させることが可能となっている。

インテリアもこれに併せて体系的なデジタル化に適合。さらにMMIナビゲーションプラスでは、新しいナビゲーション機能を提供する。具体的には過去に走行したルートに基づく自己学習機能が含まれており、目的地に対するインテリジェントな提案が行われる。このルートガイダンスは、サービスプロバイダーのHEREが運用するサーバーを経由して、オンラインで提供される。

また日常会話に対応したボイスコントロール機能も搭載しており、ドライバーが発した質問またはコマンドを処理する方法も2種類が用意された。

そのひとつは車両に蓄積されたデータを利用するもので、もうひとつはMMIナビゲーションプラスとの組み合わせにより、クラウドの詳細なデータを活用する。

より快適で安全なドライブを実現するため、ドライバーアシスタンスシステムにはパーキングスペースへの駐車及び退出操作を自動的に行うパーキングパイロットとガレージパイロットも含まれている。

これはドライバーはクルマから降りた状態で、スマートフォンのmyAudiアプリを介して機能をスタートさせ、駐車プロセスを監視することができるものとなった。

搭載されるすべてのエンジンにはマイルドハイブリッド(MHEV)テクノロジーのシステムが標準で搭載された。このシステムはベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオン電池から構成されている。

ガソリンユニットは、3.0 TFSI(複合モードにおける燃料消費量:7.1~6.7ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量:161~151g/km)となり、このターボチャージャー付きV6エンジンの最高出力は250kW(340hp)、最大トルクは500Nm。同エンジンを搭載したAudi A6の0~100km/h加速は5.1秒、最高速度は250km/h(電子リミッター作動)に達する。

210kW(286hp)の最高出力を発生する3.0 TDI(複合モードにおける燃料消費量:5.8~5.5ℓ/100km、複合モードにおけるCO2排出量:150~142g/km)も、同等のパフォーマンスを発揮。最大トルクは620Nmに脱する。

これによりAudi A6は、55~160km/hの間で、コースティング(惰性走行)を行うことができる。スタート/ストップ機能は、22km/h以下で作動し、エンジンは停止状態から発進を予期すると自動的に始動。

減速時には、BASが最大12kWのエネルギーを回生する。MHEVテクノロジーにより、実際の走行条件で100km走行あたり最大0.7ℓの燃料消費が削減されることになる。

ハンドリングではステアリングを切るにつれてさらにダイレクトなレシオに変化し、併せてダンピングも変化。これにより市街地では容易な取り回しとなり、ワインディングロードでは俊敏な走り実現、高速道路では優れた快適性を提供する。なおこの新型Audi A6はネッカーズルムのアウディ工場で生産される予定だ。