アルパインのレイアウトフリースピーカー、ホンダS660純正ディーラーオプションに採用


アルパイン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:米谷 信彦、以下アルパイン)は、クルマでの音の楽しみ方の幅を広げる小型軽量化スピーカー「レイアウトフリースピーカー」を発表した。

クルマの軽量化や自動運転への取組みが業界全体で加速し、数年後には車室内の様子が様変わりしていることが予想されるなか、同社は車の形状を問わず車内どこにでも取り付け可能なスピーカーを開発した。

このレイアウトフリータイプのスピーカーは外径48mm、奥行き33mmと従来のスピーカーよりも15%の小型化と45%の軽量化を実現した(同社従来スピーカー比)。

一方、大きさが従来よりも小さいにも関わらず、幅広い帯域を高品質で再生できるとしている。

またスピーカーは、一般的に正面から聞く音が最も良いとされているがが、同製品ではスピーカーの正面から60度の角度でも音の劣化はない設計を施した。

この再生域の広さと、広角度での音質劣化の少なさを優位点に、従来であれば、クルマのドアの中に設置することが大半だったスピーカーを、取り付け場所を選ばず、かつ従来よりも良い音質で愉しめるようにした。

このような特徴から同スピーカーは、オープンスポーツカー ホンダ S660 純正ディーラーオプションとして採用された。

通常オープンカーは、ルーフオープン時にドアに設置されたスピーカーの音が外に逃げること。風切り音やエンジン音、ロードノイズに囲まれることで、音楽を楽しむことが難しい。

しかし今回S660のシートの耳に最も近い部分、ヘッドレスト脇にレイアウトフリースピーカーを設置することで、ルーフオープン時でも高品質な音をドライバーとパッセンジャーに提供することができるようになった。

【技術的特性】
1.振動系にダブルギャザードエッジを採用することで、安定した振幅と低歪みを実現。(以下図1参照)
2.運転時の頭の移動によりスピーカーとリスナーに角度差が生じても、ボーカルから楽器の音までナチュラルに再生。(以下図2参照)
3.振動板にはアルミニウムを使用し広帯域で尚且つフラットな周波数特性を実現。(レンジ200-20KHz)
4.磁気回路は大型ネオジウムを使用した内磁型で漏洩磁束が少なく、理想的な駆動力を生み出す事に成功。

図1:ダブルギャザードエッジによる歪低減効果
図2:周波数特性/指向特性

アルパイン株式会社
本社:東京都品川区西五反田1-1-8
設立年月日:1967年5月10日
資本金:259億2,059万円
社員数:11,908名
(連結ベース:2016年3月31日現在)
事業内容:車載音響機器事業/車載情報通信機器事業
株式上場:東京証券取引所市場第一部
会社が発行する株式の総数:160,000,000株
発行済株式総数:68,933,693株
電話:03-3494-1101(代表)
FAX:03-3494-1109
アルパイン株式会社は、アルプス電気株式会社を中心としたアルプスグループに属しており、車載音響機器、情報通信機器を開発、製造、販売している。