三菱自動車工業(本社:東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤隆雄)の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは、欧州市場向けの新型電気自動車「エクリプス クロス」を2025年内より欧州で順次販売を開始する。
なお、同車はルノーグループのEV生産拠点であるルノーエレクトリシティ、ドゥエー工場で生産される車両となる。
新型エクリプス クロスは、コンパクトSUVの「ASX」、コンパクトハッチバック「コルト」、コンパクトSUV「グランディス」に続いて、アライアンスパートナーであるルノーグループよりOEM供給を受けるコンパクトSUV。
CMF-EVプラットフォームを採用し、電気自動車(BEV)専用モデルとして欧州に於ける電動化を推進していくものとなる。
新型『エクリプス クロス』は、三菱自動車独自のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」をフロントフェイスに採用し、力強く洗練されたスタイルを実現。
約600kmの航続距離を実現する電動パワートレインやGoogle搭載の最新のコネクティッド機能、先進の安全技術を備え、日常から週末のロングドライブまで、安心かつ快適な移動をサポートする。
この新型車両の発表について三菱自動車工業の加藤隆雄社長は、「世界初の量産型電気自動車アイ・ミーブを開発した当社は、環境にやさしい車両の提供を使命とし、カーボンニュートラルの実現に取り組んできました。
今回のエクリプス クロスの投入は、プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』やハイブリッドEVグランディスに続く、欧州における電動化戦略の重要なステップであり、より幅広い電動車ラインアップを揃えて脱炭素社会の実現に貢献すると共に、欧州のお客様の多様なニーズにお応えしてまいります」と述べている。
なおそんな新型エクリプス クロスの主な商品特長は以下の通り
エクステリア
デザインコンセプトは「スマート アーマー」とし、先進的で洗練されたスマートなEVデザインに、鎧のような力強いデザイン要素を用いることで、堅牢性や安全性を表現した。
フロントフェイスには、三菱自動車のデザインアイデンティティ、「ダイナミックシールド」を進化させたデザインを採用。フロントグリルの立体的なハニカムパターンが力強さと上質さを演出し、特徴的なLEDフロントライトが堅牢性とモダンな印象を表現した。
ボディサイドは、デイタイムランニングランプ周囲に描かれたダイナミックなJ字型のラインが、引き締まった俊敏なプロポーションを演出し、特徴的な三角形デザインの20インチアルミホイールが、洗練された印象を与える。
またリヤでは「ヘキサゴナル スタビリティ」というデザインアイデンティティを採用。これは彫り込まれたような六角形のモチーフが、力強さと三菱自動車のDNAを表現するとともに、水平に配したリヤコンビランプが、安定感と力強いスタンスを表現しているものとなった。
インテリア
インテリアは、「スポーティ&モダン」のテーマのもと、車内を囲むように配されたサテンシルバーの水平基調のアクセントが、空間の広がりと先進性を演出する。
シートレイアウトは、広さと使い勝手にこだわった2列5名乗車で、ホールド性を高めたシートにはダイヤモンドパターンのステッチを採用し、上質感と快適性を提供。
また、ドアパネルとダッシュボードに配したアンビエントライト*2がモダンで先進的な雰囲気を演出。48色のカラーバリエーションから好みや気分に合わせて選択が可能で、さらにドライブモードに応じて色が自動で変化する。
スイッチ操作でガラスの透過と調光の切り替えが可能なパノラマガラスルーフ(調光機能付)は、日差しの眩しさや熱を抑え、開放的かつ快適な室内空間を実現します。あらかじめ設定されたパターンに基づき、全面透過や全面調光に加え、フロント透過・リヤ調光、フロント調光・リヤ透過の調整をすることが可能となっている。
パワートレイン
新型エクリプス クロスは、総電力量87kWhの駆動用バッテリーを搭載し、一充電あたり約600km(WLTPモード)の航続距離を実現した。
最高出力160kW、最大トルク300N・mを発揮し、アクセルを踏み込んだ瞬間から力強いトルクが立ち上がる。都市部からアウトドアまで、あらゆる道で爽快なドライブフィールを実現し、また電動車ならではの静かでスムーズな走りが快適性を一段と高めている。
回生ブレーキは、ステアリングホイールに配したパドルシフトの操作により、4段階から選択が可能。交通状況や走行環境に応じて最適なレベルを任意で選ぶことができ、航続距離のさらなる伸長にも寄与する。
ワンペダル機能も搭載しており、アクセルペダル操作のみで加減速や停止の操作が可能。加減速の多い都市部でもスムーズな運転を実現し、効率的なエネルギー回生にも役立つ。充電は、最大22kWの普通充電に加え、最大150kWの急速充電の利用も可能です。なお、2026年には日常使いに最適な中距離モデルの販売も予定している。
デジタル化・コネクティッド機能
新型エクリプス クロスは、縦型の12.3インチスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を採用し、最新のインフォテイメント体験を提供した。
Google搭載の車では、車に乗った瞬間からGoogleアシスタントや、Googleマップといったアプリの利用や、Google Playからさらに多くのアプリのダウンロードも可能になっている。
「OK Google」と話しかけるだけで、エアコンの操作、目的地検索、通話、音楽再生などを、すべてハンズフリーで実行できる。Apple CarPlay®およびAndroid Auto™にはワイヤレスでも接続し、シームレスなスマートフォン連携を実現する。
車載オーディオにはハーマンカードン製プレミアムサウンドシステムを採用。5つのリスニングモードから気分や好みに応じて音質を調整でき、臨場感あふれる高品位なサウンド体験をお届ける。
SDAからは、「パーソナル」「エコ」「コンフォート」「スポーツ」の4つのドライブモードを選択可能で、ドライバーの好みや走行状況に合わせたドライブが可能となった。更にモバイルアプリ「Mitsubishi Motors」は、車両のロックやアンロック、車両の充電、駐車位置などをスマートフォン上から遠隔で操作、確認でき、日常の利便性を向上する。
また、ソフトウェアの無線通信技術「FOTA(Firmware-Over-The-Air)」に対応しており、SDA画面上の案内に沿うだけで、常に最新のソフトウェア環境にアップデートが可能になった。
安全機能
新型エクリプス クロスは、最大20に上る先進運転支援システム(ADAS)を搭載。超音波センサーやカメラ、前方レーダーにより車両周辺を常時モニタリングし、安全運転を支援する。高速道路同一車線運転支援機能 マイパイロット「MI-PILOT」や後退時交差車両検知警報システム[RCTA]などの多彩な先進安全装備で、安全・安心なドライブ体験を提供する。
新型エクリプス クロスに含まれる主な先進安全装備は下記の通り
- レーダークルーズコントロールシステム(全車速追従機能付)
- マルチアラウンドモニター
- オートマチックハイビーム
- 後側方車両検知警報システム
- クルーズコントロール(スピードリミッター付)
- ディスタンスウォーニング
- ふらつき警報
- 緊急時車線維持支援機能
- 衝突被害軽減ブレーキシステム
- インテリジェントスピードアシスタンス
- 車線維持支援機能
- 車線逸脱警報システム
- 車線維持支援機能
- 高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」
- オキュパントセーフイグジットアシスト
- 駐車支援システム
- パーキングセンサー
- 後退時ブレーキアシストシステム
- 後退時交差車両検知警報システム
- リヤビューモニター