横浜ゴム株式会社(本社:東京都港区新橋、代表取締役社長:山石昌孝、以下、横浜ゴム)は、乗用車用スタッドレスタイヤブランド「iceGUARD(アイスガード)」の新商品を発売した。
製品名は、「iceGUARD 6(アイスガード シックス・正式な製品名はアイスガード アイジー ロクジュウ)」で9月1日より順次発売する。
発売サイズは265/35R19 94Q~135/80R13 70Qの全95サイズで、今後も順次サイズ追加を予定している。価格はオープンプライスとした。
近年、除雪技術の普及や気温上昇による道路環境の変化からスタッドレスタイヤには氷上性能に加えてウェット性能へのニーズが高まっている。
「アイスガード シックス」は、アイスガードの基本コンセプトである「氷に効く」、「永く効く」、「燃費に効く」に加え、第 4 のベネフィットとしてウェット性能(「ウェットに効く」)を新たに追加。
スタッドレスタイヤの最重要性能である氷上制動を大幅に向上させつつ、ウェット性能を一段と高めることを目指して開発された。
トレッドパターンはイン側で氷上、アウト側で雪上性能に特化した非対称パターンを継承しつつ、氷雪性能はもちろん、ウェット性能も高めた専用パターンを開発した。
特にイン側のエッジ効果と接地性を向上させることで氷上でのグリップ力を強化。さらに新開発の「ダブルマイクログルーブ」が装着初期から優れた氷上性能を発揮するほか「クワトロピラミッドディンプルサイプ」が剛性を高め操縦安定性を向上している。
コンパウンドには、新開発の「プレミアム吸水ゴム」を採用。ゴムに配合した「新マイクロ吸水バルーン」の分散を均一化し、氷上で滑る原因となる氷表面の水膜の吸水効果を向上させている。
さらにシリカの配合を増量するとともに、均一分散を促進する「シリカ高反応ホワイトポリマー」を新規採用し、路面への密着性を高めることで氷上性能とウェット性能のレベルアップを実現した。
スタッドレスタイヤ用に開発した「オレンジオイルS」は経時劣化後もタイヤのしなやかさを保ち、氷上性能を長持ちさせる。
これらの最新技術により従来品に比べ氷上制動性能を15%、ウェット制動性能を5%向上させた他、性能の持続性、低燃費性能も従来品同等レベル以上を確保した。
加えて静粛性にも配慮しパターンノイズとロードノイズを大幅に低減したとしている。