英語で「サボテン」の意を汲むCACTUSを車名に掲げたボディ保護のポリウレタンカバーが特徴的なモデル。その個性溢れるデザインコンセプトは内装にも及ぶ
プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:クリストフ・プレヴォ)は、シトロエンの個性派クロスオーバーモデル「C4 CACTUS(カクタス)」を、初回限定200 台で10月4日より発売した。
この「C4 CACTUS(カクタス)」のカクタスは、英語でサボテンの意。自らのボディ側面等を保護するAIRBUMPⓇと呼ぶポリウレタンカバーが車両ネーミングの発想点となった。
このC4 CACTUS は 2015年に欧州デビュー。秀逸なデザインに贈られるワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞している。
欧州では、すでに11万台以上もの販売実績を収めるシトロエンの新たなマニフェストモデルとなる。日本国内でも、昨年の東京モーターショーでジャパンプレミアとして展示され、そのシトロエンらしいデザインコンセプトで大きな注目を集めた。
C4 CACTUS の最大の特長は先の通りで、その個性的なデザインにある。具体的には、まずAIRBUMPⓇと呼ばれるボディ保護のためのポリウレタンがエクステリアの大きなアクセントとなっている。
ボディ造形上の柔らかなボディラインや、特徴的なライトユニット。そしてシンプルかつモダンなインテリアは、旅をすることをテーマに組み立てられている。
そのデザインアイコンは随所に及ぶが、例えばスーツケースをモチーフとしたダッシュボードのトップボックス。ワンタッチでシフト操作ができるイージープッシュ&パドルシフトなど、こだわりのデザインと機能性が両立されている。
このC4 CACTUS は、シトロエンが掲げるコンセプト、“Be Different, Feel Good! (より独創的に、もっと楽しく!)”を体現し、クルマのある生活を豊かで楽しいものにすることに徹底的にフォーカスしてつくられたと云う。
そんなC4 CACTUS の主な特長は下記の通り。
1.AIRBUMPⓇを基調に個性豊かなエクステリアデザイン
2.旅をモチーフとした楽しく快適なインテリアデザイン
3.シンプルで解りやすい操作系や装備
4.軽量化による経済性
上記、箇々の特徴概要は以下の通り。
1. 個性豊かなエクステリアデザイン
多種多様に変化するカーデザインに於いて、シトロエンとしての新しい方向性を体現しているのがこのC4 CACTUS のエクステリアデザインである。
ボディは柔らかなラインで構成されており、ユニークでありながら奇抜ではなく全体的にバランスのとれたデザインとした。
特徴的なAIRBUMPⓇと一体となったライトユニットが強烈な個性を放つフロントマスク、また、リアクオーターピラー部の独自のブラックアウト処理は、ルーフやピラーに視覚的なフローティング効果を与えている。
ワールド・デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーの受賞は2006 年の C4 に続く 2 度目の栄誉で、シトロエンが持つ豊かな発想とそれを具現化できるデザイン力の証でもある。
AIRBUMPⓇ(エアバンプ)
C4 CACTUS のエクステリアにおいて最も目を引くのがサイドビューを大きく大胆に覆う AIRBUMPⓇである。
熱可塑性ポリウレタン製の AIRBUMPⓇは、空気を内包しているため軟らかく、時速 4 キロまでの軽い衝撃からボディを保護するシトロエン独自、世界初の特許で、本国では 4 色の設定があり、パーソナリゼーションが可能なデザインアイテムでもある。
2.旅することをモチーフとしたインテリアデザイン
C4 CACTUS のインテリアは、旅をすることをテーマとしている。直線的でスッキリしたダッシュボードはシンプルかつモダン、併せて高い前方視界も実現している。
また助手席側ダッシュボードに配されたトップボックスは、ルーフから展開するエアバック初の実用化によって可能となったもの。
このトップボックスのデザインやドアのグリップは、スーツケースをモチーフとしたこだわりのデザインとなっており、このクルマで出かける時間を特別なものにする演出が施されている。
室内空間は、そのコンパクトなボディからは想像できないほどの居住性を誇る。心地よさを追求したシートには、家のソファのようにリラックスできる大型シート、エスプリソファをフロントとリアに採用、フランス車らしい優しい乗り心地を追求した。
また長めにとったホイールベース(2,595mm)により、後席足元に余裕あるスペースを確保した。
3.シンプルで解りやすい操作系や装備
C4 CACTUSの水平ラインのダッシュボードは、視認性に優れたフルデジタルディスプレイと直感的な操作が可能な7インチタッチスクリーンが搭載されている。
タッチスクリーンには、エアコンや走行データ、リアカメラなどの機能を集約し、ドライバー正面にはデジタルの速度計のみを表示し、インターフェイスデザインのシンプルさを追求した。
また、シフトレバーの代わりに設けられた N/D/R(ニュートラル/ドライブ/リバース)のプッシュボタンはイージープッシュと呼ばれ、オートマチックによる簡単なドライブ操作と、パドルシフトを使ってのマニュアル走行をストレスフリーで楽しむことが可能となっている。
4.軽量化による経済性
C4 CACTUS の車両重量は1,070kg。軽量さに拘った1.2ℓPuretech エンジンの搭載を筆頭に、アルミ製のボンネットや、マジックウォッシュと呼ぶワイパーを初搭載した。
このマジックウォッシュは、フロントワイパーウォッシャーノズルを装着したシステムで、洗浄中でも視界を確保するほか、構造変更によってウォッシャー液の使用量が半減するためタンクを軽量小型化することができたと云う。
エンジン形式は1.2ℓ直列 3 気筒 DOHC エンジン。これに組み合わされるトランスミッションは ETG5(エフィシェント・トロニック・ギアボックス)となる。
シトロエンらしい独自性を持つシトロエン C4 CACTUSは、歴史に裏打ちされたシトロエンらしい革新性と、ユニークな発想を組み合わせた他ブランドにはないクロスオーバー車である。