ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト、社長:Dr.オリバー・ブルーメ)は6月28日(欧州標準時)、新型パナメーラのワールドプレミア・イベントを、独・ベルリンで開催した。
この新型車両の発表式典には、世界中から訪れた300人以上のメディア/ジャーナリストに加えて、政治家、ビジネス、スポーツ等の各界からゲストが出席し、華やかなライティングと音楽、ダンスで彩られ、新世代グランツーリスモのデビューを祝福した。
ポルシェAG・CEOのオリバー・ブルーメ氏は、同式典の壇上で「我々は、去る2009年に先代パナメーラで、スポーツカーに迫るパフォーマンスと、ラグジュアリーサルーンの快適性という二つの相反する要素を融合させた「ラグジュアリースポーツサルーン」という新たなセグメントを切り開きました。
以来7年を経た今日、15万台以上のパナメーラが販売されてきましたが、今日、新しいエンジンとデザイン、最新のテクノロジーを得て、パナメーラは、新たなクルマに生まれ変わったと言えるでしょう。
その証拠に、新型パナメーラを生産するライプツィヒ工場は、5億ユーロの投資を実施し、最新鋭のボディ生産設備を導入する等で一新されています。
この新しいパナメーラを介して、ラグジュアリースポーツサルーンにダイナミックなフライラインを持たせることを実現し、スポーツカーのアイコンである911とのつながりがさらに明確になりました」と語った。
その新たなスタイルについて、エクステリア設計を手掛けたポルシェAG社・デザイン部門のトップを務めるマイケル・マウアー氏は、「クーペの様なルーフラインは、よりダイナミックかつ流麗になりました。
この新たなサイドウィンドウを含む要素は、サイドビューをクーぺに近づけ、より『スピード』を感じさせるデザインになっています。
このニューパナメーラのデザインコンセプトは、一目でパナメーラと分かること。そして、これまでパナメーラが持っていた特徴をさらに強化し、ウィークポイントであった点をすべて解消させることにありました。そしてそれがここに成功し、全く新しいパナメーラがここに誕生したのです」とコメントした。
ポルシェAGによると、この新型パナメーラに搭載される新ツインターボエンジンは、よりパワフルになった。また新しい8速のポルシェ・ドッペルクップルング(PDK II)は、16%の燃費向上に寄与していると云う。
また気になる車両のリリース次期は、来る11月のヨーロッパを皮切りに、まず最初に、世界各国のマーケット向けに4WDのモデルが導入される。
なおこの際のパナメーラ ターボ搭載のV8ガソリンエンジンは、最高出力404 kW/550 PS、パナメーラ4SのV6ガソリンエンジンは最高出力324 kW/440 PSとなる。
動力系以外のメカニズムについては、更なる快適性とスポーツ性能を追求するべく、リアアクスルステア、アクティブロールコンペンセーション、3チャンバーエアサスペンション、4Dシャシーコントロール システムなどを装備。
これらの新しいシステムは、新しいパナメーラの快適性と安全性を大きく底上げした。
併せて新型パナメーラと共に、インスツルメントパネル等のユーザーインターフェイスデザインも大きく刷新される。
具体的には、未来志向のディスプレイと、ドライバーに対して新たな操作感覚を提供するコントロールコンセプトも新たに導入された。
これらを同社では「ポルシェ・アドバンストコックピット」と呼び、スマートフォンの様な操作性と、視認性に優れたLEDスクリーンにより、以前にも増して直感的な操作が可能になったと云う。
加えて新しいポルシェ コミュニケーション マネージメント システム(PCM)はインテリジェントな機能と、手厚く細やかなオンラインサービスも提供する予定だ。
これら装備がパナメーラで採用されることにより、全てのポルシェに於いて、ポルシェ コネクトのオーダー可能となった。
このポルシェ コネクトは、デジタルサービスやスマートフォンを通じてリモートコントロールによりクルマが持つ機能を拡張させるだけでなく、効率的な運転にも役立つとしている。
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