JXエネルギー、マレーシア ペトロナスLNG9社へ資本参画


JXエネルギー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:杉森 務、以下、JXエネルギー)は、マレーシア国営石油会社PETROLIAM NASIONAL BERHAD(以下「ペトロナス」)の子会社PETRONAS LNG 9 SDN. BHD.(以下「ペトロナスLNG9社」)の発行済み株式10%を取得する株式売買契約を締結した。

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調印式の様子。JXエネルギー杉森社長(中央左)、原常務(左端)、ペトロナス ダトー・ ワン・ズルキフリー社長(中央右)、ダトー・アヌア上級副社長(右端)

また、ペトロナスの100%子会社PETRONAS LNG LIMITED(以下「PLL社」)とLNG販売における販売支援を行う契約も締結した。

JXエネルギーは、ペトロナスLNG9社が生産する年間360万トンのLNG販売の一翼を担うべく、国内外の新規顧客獲得にPLL社と共に取り組んでいくとしている。また、これを足掛かりに、アジアにおける当社ガス事業を推進していく。

なおペトロナスLNG9社への資本参画は、マレーシアにおいてマレーシアLNGティガプロジェクト※に次ぐ、LNGプロジェクトとなる。

JXエネルギーは、ペトロナスとの戦略的パートナーシップを通じて、今後もマレーシアのLNG事業の拡大に貢献すると共に、日本をはじめアジア諸国のエネルギーの安定供給に努めていく構え。

JXエネルギー杉森務社長のコメント
ペトロナスが当社をパートナーとして選んでくれたことを光栄に思う。ペトロナスの良きパートナーとなってLNG事業の発展のために取り組んでいく。

当社は、総合エネルギー企業として今後もエネルギーの安定供給に挑戦していく。

ペトロナス社長兼グループCEO ダトー・ ワン・ズルキフリー・ワン・アリフィン氏のコメント
今般のJXエネルギーの資本参画は、良きパートナーと共にLNG事業を発展させていくという、当社の事業方針に沿ったものである。

JXエネルギーは、これまでマレーシアLNGティガ社の発展において中心的役割を担ってきており、ペトロナスLNG9社に対しても同様の貢献をお願いしたい。

各社概要
1. ペトロナス(PETROLIAM NASIONAL BERHAD)
代表者 : Datuk Wan Zulkiflee Wan Ariffin
(ダトー・ワン・ズルキフリー・ワン・アリフィン)
資本構成 :  マレーシア政府 100%
本社所在地 :  マレーシア クアラルンプール
事業内容 :
(1) マレーシア国内の石油資源の所有および管理
(2) マレーシア国内外における探鉱・生産事業、石油精製・販売事業、ガス事業、LNG生産・販売事業、石油化学事業、トレーディング事業、船舶事業、不動産事業

2.ペトロナスLNG9社(PETRONAS LNG 9 SDN.BHD.)
資本構成 : ペトロナス 90%、当社 10%
液化基地所在地 : マレーシア サラワク州 ビンツル
液化設備能力 : 360万トン/年(1系列)
商業生産開始予定 : 2017年第1四半期
事業内容 : LNG生産(ペトロナスから供給される天然ガスを液化)

3.PLL社(PETRONAS LNG LIMITED)
資本構成 : ペトロナス 100%
事業内容 : LNG販売(ペトロナスLNG9社から購入したLNGの販売他)
※ マレーシアLNGティガプロジェクトについて
事業者名 : マレーシアLNGティガ社(MALAYSIA LNG TIGA SDN.BHD.)
資本構成 : ペトロナス 60%、シェル 15%、当社 10%、サラワク州 10%
ダイアモンドガス 5%
液化基地所在地 : マレーシア サラワク州 ビンツル
液化設備能力 : 760万トン/年(2系列)
生産開始 : 2003年3月
事業内容 : LNG生産(ペトロナスから供給される天然ガスを液化)