ZMP、独Telemotive社「タッチパネル搭載小型車載データロガー」の販売開始


1台2役:ロガー機能+複数ロガーのリモートコントロール

株式会社ZMP(本社:東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)は、8月7日、独Telemotive社製タッチパネル搭載の小型車載データロガー「blue PireT Remote」の販売を開始した。

「blue PireT」そのものは、2005年よりtelemotive社がCANデータのロギングを可能とするインターフェイスとして発売が開始されている。

製品としては、ドイツの自動車メーカーの要望を取り入れて開発されたもので、「車載LANの開発に必要な高度な機能」、「テスト走行における信頼性・耐久性」を備えた高性能データロガーだと云う。

データ取得システムの例
走行データ取得用センサー車両の例

例えば当地の自動車メーカーでは、量産車の信頼性を確保するために、100台を超えるテスト走行車両にこの「blue PiraT」を搭載して世界各地でのテストを実施している。

これにより車両1台あたり数十個のCPUの動作を監視するだけでなく、Tier1等から供給されるCANやMOSTなどのインターフェイスに対応する機器が、自社のネットワーク上で正常に動作することを確認していく。

「blue PiraT Remote」製品概要
「blue PiraT Remote」そのものは、タッチパネルを搭載したコンパクトなデータロガーで、実験中に複雑な作業なしにデータを記録、出力を行うことが可能。

また、多様なインタフェースに対応した高性能データロガーblue PiraT2や小型で搭載性に優れたblue PiraT miniを複数台組み合わせて使用した状態で、この1台ですべてのロガーのリモートコントロールが可能となっている。

なおデータロガーとリモートコントロール機能が1台に統合されているため、面倒なケーブル接続が不要となり、スムーズな計測が可能としている。

価格:560,000円(税別・記事上稿時の価格)

主な機能
– 車載用5インチタッチスクリーンによる直感的な操作が可能。

– 「Telemotive System Link」を介して簡単にロガーネットワークに統合。

– コンパクトなスタンドアロンソリューションとして、または「Telemotive System Link」を介して、接続された全てのデバイスのリモートコントロールとして使用可能。

– 2つのCAN-HSのインターフェイスと、1つのLINインターフェイスを搭載。

– 音声録音と再生も可能。

– 車両に安全に設置できるプロフェッショナル・ホルダー付属。

その他機能
– この「blue PiraT Remote」を使用すると、すべての車両バスの負荷を常に把握できる。さらに、トリガーを設定することもできる。

– また、モジュールから測定システムを構築するか、既存のシステムをすばやく、簡単に柔軟に拡張できる。

– 「Telemotive System Link」は、1つのネットワーク内のすべてのTelemotiveデータロガーを統合して単一デバイスのように操作できるようになっている。

– リモートのタッチスクリーンは、接続されたすべてのロガーを制御するのに理想的です。記録されたデータを車内で直接見ることも可能。

関連サービス
実車データ計測サービスRoboTest(ロボテスト)
http://www.zmp.co.jp/products/robotest 

製品詳細:http://www.zmp.co.jp/products/bluepiratremote