「ISUZU AI Innovation Challenge 2024」の受賞テーマが決定

いすゞ自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介)は6月17日、新たな人工知能(AI)技術や、AI技術の新たな活用手法のアイデアを募るプログラム「ISUZU AI Innovation Challenge 2024」の受賞テーマを決定した。

国内はもとより、米国、インド、中国など世界30ヶ国の100を超える個人・組織から延べ160件の応募が寄せられ、計6件を各賞(最優秀賞1件、優秀賞1件、奨励賞4件)に選出した。

ISUZU AI Innovation Challenge 2024は、「未来に役立つこれまでにないAIの手法とそれが生み出す価値」をテーマに、いすゞが昨年9月よりグローバルで一般公募していたもの。

選考は、元 富士通研究所社長 原裕貴氏、アルバータ大学コンピュータサイエンス学部教授 Matthew E. Taylor氏、いすゞ、いすゞ中央研究所、本プログラムを運営するナインシグマ・ホールディングスが審査員を務めた。

それにより厳正な書類審査・面談審査を経て、以下の6件を選出。受賞テーマのAI活用領域は、材料開発、自動運転、生体・感情、農業と幅広いテーマに及んだ。

受賞テーマ一覧

賞:最優秀賞(2万USドル)
応募テーマ:材料開発における大規模データの自動解析と相補的データ利活用プラットフォームの構築
代表者:林 悠偉
組織名:株式会社 a.s.ist

賞:優秀賞(1万USドル)
応募テーマ:Human-Centered Autonomous Vehicles: Enhancing Passenger Trust and Comfort through rPPG, Theory of Mind, and ExplAInable AI.(人間中心の自律走行車:rPPG、心の理論、説明可能AIによる乗客の信頼と快適性の向上)
代表者:Fady Alnajjar
組織名:United Arab Emirates University

賞:奨励賞(5,000USドル)
応募テーマ:Transforming Commercial Mobility with AI-Enhanced GPS-Independent Navigation Solutions(AI強化によるGPS非依存型ナビゲーションソリューションを活用した商業モビリティの変革)
代表者:Kanwar Singh
組織名:Skyline Nav AI, Inc.

応募テーマ:Microstructure-Generation Chatbot Based on Generative Artificial Intelligence(生成AIに基づくマイクロ構造生成チャットボット)
代表者:鄭 銷陽
組織名:東京大学 大学院工学系研究科

応募テーマ:マルチモーダル大規模言語モデルを活用した感情特化型コンテンツ生成システムの研究開発
代表者:井下 敬翔
組織名:関西大学大学院商学研究科/滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター

応募テーマ:コンテナ型栽培システムによる農業・物流課題の解決
代表者:佐々木 佑介
組織名:株式会社きゅうりトマトなすび

応募テーマのうち、優れたアイデアについては、将来の可能性追求に向けて、いすゞとの協議を経て取り組みを継続して貰う可能性があるという。

同社では、「多くのご応募を頂き、ありがとうございました。いすゞは、本公募プログラムで寄せられたAI技術の斬新なアイデアを通じて、さまざまな社会課題の解決に挑戦してまいります」と話している。

ISUZU AI Innovation Challenge 2024特設サイト:
https://www.isuzu.co.jp/innovation/