フォルクスワーゲンの「現代版ワーゲンバス」が遂にデビュー
フォルクスワーゲン ジャパン(東京都品川区、ブランドディレクター:イモー ブッシュマン)は6月20日、“ワーゲンバス”の愛称で長年親しまれてきたフォルクスワーゲン“Type 2”(タイプ ツー)のヘリテージを継承。新ブランドアイコンのフル電動ミニバン
“ID. Buzz”(アイディー バズ)の注文受付をした。出荷開始は今年7月下旬以降を予定している。
1945年から量産を開始したフォルクスワーゲンの原点となる”ビートル”(Type 1)に続いて、1950年に量産を開始した“Type 2”は、強化シャシーを採用するなどでドイツ国内外で多くの需要を生み出した。
そんな“ワーゲンバス“は自由、独立心、エモーショナルで親しみ易いなど、これまでの自動車には無かった新しい文化や価値観を創造。今日まで続くフォルクスワーゲンブランドのイメージの形成に貢献。現在もフォルクスワーゲンのクラシックモデルの代表モデルとして世界中の多くのファンを魅了している。
優れたエアロダイナミクスと力強く快適な走行性能を実現
その“ワーゲンバス”を、最新の電気自動車の技術を投入して蘇らせた “ID. Buzz”は、コンセプトカーが登場した2017年から、発売に向けて大きな期待が寄せられていた。
そしてようやく日本市場での発表を迎えた“ID. Buzz”は、未来に向かうフォルクスワーゲンのブランドアイコンとして、同社では大きな役割を果たすことが期待しているという。
ドイツ ハノーバーのフォルクスワーゲン商用車部門工場で生産される“ID. Buzz”は、現時点に於いては、日本市場で購入できる唯一の多人数乗車が可能なミニバンタイプのEVとなる。
フォルクスワーゲンの“MEB” (モジュラー エレクトリックドライブ マトリクス) に基づいて設計された“ID. Buzz”は、先行導入されたフル電動SUV “ID. 4”に続くID.ファミリーの第2弾として、フォルクスワーゲンのeモビリティ戦略を推進する重要な役割を担っていく。
“Type 2”のDNAを受け継ぐアイコニックなデザイン
“ID. Buzz”を非常にユニークな存在にしているのが、細部にわたり貫かれたアイコニックなデザインエレメントだろう。
特にショートオーバーハングのプロポーションやフロントフェイスに冠された特大のVWロゴ、現代風にアレンジされたクラシックなスライディング・ウィンドウ。
更にツートンカラーの色分けのラインにもなっているLED ヘッドライトの間にV字型のフロントパネルを備えた象徴的なフロントフェイスなど、いずれも時代を超えて愛されてきた“ワーゲンバス”のデザインをオマージュしたもので、“ID. Buzz”の個性的なデザインをさらに際立たせている。
ゆったりくつろげる車内空間とシートアレンジ
“ID. Buzz”の室内レイアウトは、2-2-2のレイアウトを採用。2列目センターをウォークスルーとした6人乗りノーマルホイールベース仕様(NWB)と、2-3-2のレイアウトでホイールベースを約250mm伸長した7人乗りロングホイールベース仕様(LWB)の2種類が用意される。
いずれも広々としたラウンジのような雰囲気と、パッセンジャーの快適性と便利さのためにスペースを最大限に活用したインテリアが特徴。
ロングホイールベースの荷室積載量は最大2,469リットル、脱着可能な3列目シートにより、様々なアレンジが可能。“ID. Buzz”のパワー・スライドドア/テールゲートには、イージー・オープン&クローズ機能が搭載され、両手がふさがった状態でもドアの開閉が可能となり、乗員の乗り降りや荷物の出し入れを容易にする。
急速充電140kW~150kWの受け入れにより、外出先での充電時間を短縮
“ID. Buzz”は、91kWh(ノーマルホイールベース: 84kWh)のバッテリーを搭載し、140kW~150kWのDC(直流)急速充電受け入れ性能を持つ。これにより、これまでよりも短い時間で充電を行うことが可能となり、外出先での利便性が向上した。
一充電走行距離は、WLTCモードでロングホイールベースモデルが554km、ノーマルホイールベースが524km(いずれも国土交通省審査値)を達成した。
更に、”ID. Buzz”を新車で成約・登録し、且つ”PCA”(Premium Charging Alliance) アプリ上での情報登録を完了したユーザーは、フォルクスワーゲングループ(Volkswagen、Audi、Porsche)正規ディーラーネットワークの急速充電器での充電が時間無制限で最長1年間無料となる。
優れたエアロダイナミクスと力強く快適な走行性能を実現
かつてのワーゲンバスはリアに搭載された小さな水平対向ガソリンエンジンが動力を供給していたが、“ID. Buzz”は最高出力210kW (286ps)、最大トルク560Nmを発生する電気モーターが後輪を駆動し、力強く快適な走りを生み出す。
バッテリーをフロアに統合することで、優れた重量配分と低重心化を実現。
空力性能も追及し、Cd値(空気抵抗係数)は0.285(欧州仕様)を達成している。また“ID. Buzz”は”Travel Assist”や”Lane Assist”などの最新の運転支援システムを標準装備した。
くつろげる車内空間とシートアレンジと快適な走行性能を
グレード展開は、ステアリングヒーターなどを標準装備する6人乗りのノーマルホイールベース”Pro”に加え、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”やリラクゼーション機能、エクステリアカラーとマッチするカラーインテリア、20インチアルミホイールを装備した”Pro Long Wheelbase”の2グレードを展開となる。
いずれも、快適性を向上させるオプションパッケージが用意。ノーマルホイールベースの“Pro”には、LEDマトリックスヘッドライト、リラクゼーション機能を備えたパワーシートなどをパッケージしたアップグレードパッケージが用意される。
その他、”Pro Long Wheelbase”には、ワンタッチ操作で遮光が可能なパノラマガラスルーフとプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”を組み合わせたとラグジュアリーパッケージを設定した。
ID. Buzz Pro Long Wheelbase
¥9,979,000〜
ID. Buzzスペシャルサイト:
https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/id-buzz.html
問い合わせ先
フォルクスワーゲン カスタマーセンター tel. 0120-993-199