米・調査会社ナビガントリサーチ社(Navigant Research、旧称:パイクリサーチ社)は先の4月、世界の自動車メーカーを含んだ自動運転技術に取り組む開発会社の調査を実施し、どの企業が現時点で、同分野に於いてリーダーシップを保持しているかを、グリッド形式の図と共に公表している。
ちなみにこのナビガントリサーチは、世界のクリーンエネルギー市場を対象に市場調査を行い、その分析結果を基にコンサルティングソリューションを提供している企業である。
同社の分析手法は、供給側の産業分析とエンドユーザー側の一次調査と需要評価を実施。
これに技術傾向などの検証とを組み合わせて、総合的な展望を抽出・提供するというもの。なお同社は、米国本社のほかに、アジアでの調査活動のために韓国にも拠点を設けている。
さてこの同社が「Navigant Research Leaderboard Report:Automated Driving」と題して同社が掲示した調査に於いては、まず今後10年間で、どの企業が自動運転を実現しうるかを査定している。
具体的には、自動運転到達段階の「レベル2(例えばハンドル操作と加減速など部分的な自動化)」、「レベル3(限られた条件下でドライバーが運転環境に注意を払わなくても済むレベルでの自動化)」、「レベル4(運転者が一部の緊急時を除いて、AIの運転切り替え要請に対してドライバーが応じなくても自動運転を実行できるレベルの高度な自動化)(完全自動運転のレベル5は割愛)」を実現し、実際にリアルマーケットに提供することを可能になるのかを推定した。
この結果、同社調査レポートにより、ランキング上に挙がった各企業は、ナビガントリサーチ社が独自で定めた「先見性」「市場開拓戦略」「提携先」「生産戦略」「技術力」「商品力」「マーケティング及び流通」「品質の高さ及び信頼性」「製品のポートフォリオ」「持久力」の10の基準で評価されている。
各企業には、それぞれの個々カテゴリーにおけるパフォーマンスに基づき、100点満点中の何点に達したかの総合スコアが付けられている。
そのランキングは以下の通り
1.フォード:85点
2.GM:84.8点
3.ルノー・日産アライアンス:82点
4.ダイムラー:77.7点
5.フォルクスワーゲングループ:75.9点
6.BMW:75.2点
7.ウェイモ:73.4点(実行力で下位より優位と判断)
8.VOLVO / AutoLiv / Zenuity:73.4点
9.デルファイ:70.7点
10.現代自動車グループ:66.4点
米国・ナビガントリサーチ社:https://www.navigantresearch.com/
該当レポート原文:https://www.navigantresearch.com/research/navigant-research-leaderboard-report