先の10月29日にツインリンクもてぎで行われたFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)第8戦で、ポールスター・シアン・レーシングは2つの表彰台を獲得。ドライバーズとマニュファクチャラーズの両方の世界選手権で首位に一歩近づいた。
現在、タイトルトップのテッド・ビョーク(ポールスター)は、2位につけるノルベルト・ミケリス(ホンダ)との差を16.5ポイントに広げた。
テッド・ビョークはライバルとの激しいバトルの末に、前回の中国ラウンド同様に雨に見舞われた両レースにおいてどちらも5位以内でゴールし、タイトル争いに貴重なポイントを追加した。
さらに週末に舞台は日本に移る。ここ当地では台風との遭遇がドラマを生み、レース予選と本戦の両方が日曜日に行なわれることになる。
この緊急措置にテッド・ビョークは、「実際はもっと良い結果を出せることもできましたが、目標どおりに選手権のリードを広げることができて良かったです。
台風による厳しいスケジュールにもかかわらず、チームみんなが尽力してくれたおかげで最高の走りを見せることができました。
次のマカオでのレースが楽しみです。この得点差を維持することが目標となります」と語っている。
一方、週末を通して堅調だったニッキー・カッツバーグは、首位とコンマ数秒差の2番手で予選を通過し、メインレースでも2位を飾る。この結果によってタイトルランキングで大きく前進して首位と19ポイント差の3位につけている。
この結果にニッキー・カッツバーグは、「私達のポテンシャルを反映したものではありませでしたが、それでも良い週末になりました。
目標であるタイトル首位に近づくことができ、メインレースでワイパーが故障するというトラブルにもかかわらず、ファステストラップをマークすることができました。
雨によるメインレースの赤旗終了は賛成できませんが、2位の結果には満足しています。次のマカオではさらにポイントを稼ぐことが目標です」と意気込みを語っている。
さらにネストール・ジロラミは、コースアウトにより最後のプラクティスセッションを逃したが、メインレースでは3位となり表彰台に登った。
結果、テッド・ビョークは2位と16.5ポイント差でドライバーズ選手権の首位に立ち、ポールスター・シアン・レーシングは2位に46.5ポイントの差をつけてマニュファクチャラーズ選手権の首位に立っている。後2017年のシーズンは残り2ラウンドとなっている。
この状況にポールスターモータースポーツ部門責任者のアレクサンダー・ムルドゼフスキー・シェドビン氏は、「ライバルのホンダのホームレースにおいて両方のタイトル首位を維持することができてうれしく思います。
残り2ラウンドで、次のマカオは難関の公道サーキットです。調子は上々ですが、最大の努力を継続する必要があります」と冷静さを見せている。
WTCC日本ラウンド
サーキット:ツインリンクもてぎ
コース長さ:4801 m
ラップレコード(WTCC):1:57.136(タルクィーニ)
【レース結果】
オープニングレース – トップ5
1 トム・チルトン(シトロエンC-Elysée) 11周
2 ヤン・アーチャー(ラーダVesta) +13.158
3 エステバン・グエリエリ(ホンダCivic) +15.288
4 テッド・ビョーク(ボルボS60) +15.846
5 メディ・ベナーニ(シトロエンC-Elysée) +19.053
メインレース– トップ5
1 ノルベルト・ミケリス(ホンダCivic) 10周
2 ニッキー・カッツバーグ(ボルボS60) +0.392
3 ネストール・ジロラミ(ボルボS60) +1.798
4 エステバン・グエリエリ(ホンダCivic) +3.306
5 テッド・ビョーク(ボルボS60) +5.554
【選手権ランキング】
ドライバーズ – トップ5
1 テッド・ビョーク(ボルボS60) 228.5ポイント
2 ノルベルト・ミケリス(ホンダCivic) 212(-16.5)
3 ニッキー・カッツバーグ(ボルボS60) 209.5(-19)
4 ティアゴ・モンテイロ(ホンダCivic) 200(-28.5)
5 トム・チルトン(シトロエンC-Elysée) 184.5(-44)
マニュファクチャラーズ
1 ボルボ 725.5ポイント
2 ホンダ 679(-46.5)
ウェイトハンディ(日本戦)
モデル – タイム差 – 重量
ホンダCivic – 0.0秒 – +80 kg
ボルボS60 Polestar – +0.1秒 – +70 kg
シトロエンC-Elysée – +0.4秒 – +40 kg
シボレーCruze – +0.7秒 – +10 kg
ラーダVesta – +1.3秒 – +0 kg