パナソニック・ジャガー・レーシング、フォーミュラE緒戦でチーム初の表彰台を獲得


香港グランプリに出場し、第2戦でミッチ・エバンスが3位に入賞し、チームは総合5位で新シーズンをスタート

パナソニック・ジャガー・レーシングは、12月2日および3日に開催されたFIAフォーミュラE選手権 2017/2018シーズン第1・2戦 香港グランプリに出走し、第2戦ではチーム史上初の表彰台を獲得した。

12月2日に行われた2017/2018シーズン開幕となる第1戦は、同チームでステアリングを握ったネルソン・ピケJr.にとって、ジャガー・レーシングのフォーミュラEマシンでのデビュー戦となった。

この混沌としたレース展開に於いて、10番グリッドからスタートを切ったネルソン・ピケJr.は、これまでの経験と忍耐力で冷静に乗り切り、4位というチーム史上最高の順位を獲得した。

一方、2回目のプラクティス・セッションでトップに位置したミッチ・エバンスは、クオリファイ・セッションのスタートで苦戦。

決勝レースは後方グリッドからスタートしたが、順位を12位まで上げて健闘、今シーズンにおけるチームマシン「I-TYPE 2」の競争力の一端を印した。

翌日、12月3日に行われた第2戦のクオリファイ・セッションでは、ミッチ・エバンスが1位のタイムを叩き出し、5人の予選トップ選手が走行するスーパーポールで、ジャガー・レーシングとして初めての出走を果した。

スーパーポール走行中に、レギュレーションで制限されている最高出力をわずかに上回ったため、ミッチ・エバンスは4番グリッドから決勝レースをスタートし、4位でフィニッシュ。

一方ネルソン・ピケJr.は12位でフィニッシュし、ポイント獲得にはわずかに至らず、香港でのレースをフィニッシュした。

その後、2戦連続で開催されたダブルヘッダー・レース終了後、FIAによる車検でレギュレーション違反が判明。

これによりアプト・シェフラー・アウディ・スポーツのダニエル・アプトのレース結果が剥奪されたため、パナソニック・ジャガー・レーシングのミッチ・エバンスは、繰り上げ3位に入賞した。結果、パナソニック・ジャガー・レーシングは初めての表彰台を獲得し、総合5位で2年目のシーズンを始動する結果となった。

ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「フォーミュラE選手権で、パナソニック・ジャガー・レーシングにとって初めての表彰台獲得に貢献できたことを大変誇りに思います。

アプト・シェフラー・アウディ・スポーツのダニエルはいい友人で、なにより同志なので素直に喜べない部分もありますが、ジャガー・レーシングにとって初シーズンだった昨年は、とてもタフな1年でしたので、チームメンバー全員の努力が実った勝利です。

今晩は思い切りお祝いして、次のレースでも表彰台に立てるよう、挑戦し続けます。」

ドライバー、ネルソン・ピケJr.のコメント:
「ミッチの初の表彰台は、チームにとって最高のシーズンスタートになったと思います。マシンは昨シーズンと比べ物にならないほどに進化し、チーム全体で多くのことが改善されています。

今シーズンがどうなるのか正直不安もありましたが、第1戦、第2戦の2レースでの素晴らしい結果が自信となり、チームの目標がさらに高いものになっています。シーズンを通してポイント加算を続けたいです。」

パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「チーム初の表彰台に立つことができ、今日はミッチにとっても、チームにとっても、本当にうれしい日となりました。

香港での第1戦、第2戦は我々の期待を大きく上回るものでしたが、それに満足している訳ではなく、多くの点で改善の余地があります。

今回の表彰台が今シーズン立つ多くの表彰台の一つであることを祈って、今夜は大いに祝いたいと思います。」

なおFIAフォーミュラE選手権は、2017/2018シーズン第3戦のマラケシュ・グランプリに向けたFanBoost(ファン・ブースト)の投票が12月8日より開始される。

出走レーシング・チームのドライバーへの投票方法は、#MitchEvans もしくは #NelsonPiquetJr と、#FanBoostとハッシュタグをつけてツイートするか、以下ウェブサイトで投票する。
http://fanboost.fiaformulae.com/ 

最後にフォーミュラEに於いてレギュレーション上、マニュファクチャラー達はモーター、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを設計することができる。但しコストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは全チーム共通で、電気自動車のパワートレイン開発に焦点が絞られている。

また、各レースは、プラクティス・セッション、クオリファイ・セッション、決勝などすべてのスケジュールが1日で行われる。

2017/18シーズンは11都市で14レースが開催され、香港、ニューヨーク、そして最終戦のモントリオールは、2戦連続で実施されるダブルヘッダー・レースとなる。