幅広いラインアップにより産業の多角化を目指すクウェートで、顧客基盤を拡大
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は、ダイムラー・トラック・アジア(以下 DTA)として協業するDaimler India Commercial Vehicles Pvt. Ltd(以下 DICV社)のオラガダム工場で生産したFUSOブランドの中型トラック「FA」「FI」、大型トラック「FJ」をクウェート市場へ投入する。
同社によると、新型FUSOのラインアップは、中東地域ではUAE(アラブ首長国連邦)に2015年11月に投入したのを皮切りに、カタール、サウジアラビアなどに順次投入されており、耐久性と燃費性能ですでに高い評価を得ていると言う。
クウェートでは、現在、石油依存から脱却し産業多角化が推進されており、またインフラ更新も進められている。
同社は積載量3~18トンの荷台付トラックから総重量40~49トンまでのトラクターと幅広いラインアップの提供で、顧客層を拡大し産業発展に貢献する。
きめ細かく配置したサービス拠点で、質の高いサービスを提供
またクウェートの顧客は日本同様、トラックに経済性や操作性、安全性を求めており、1977年の参入以来、FUSOの車両に現地顧客からの高い信頼が置かれている。
なお同ラインアップは、現地販売会社であるMaseelah Trading Companyを通じて販売する。
クウェートは小国ながらも、きめ細かく配置した16カ所のサービス拠点で、稼働率を高める質の高いサービスを提供していく。
中東地域では2015年11月、ダイムラーの商用車部門が中東・北アフリカ地域(MENA)のマーケットの販売・カスタマーサービスを支援するリージョナル・センター(RC)をUAEのドバイに開設した。
クウェートは、同RCが管轄する19カ国の1つで、販売台数は近年2ケタ成長を続けている。
今回の新中・大型車両の導入により、お客様の選択肢を広げ更なる販売拡大と新規顧客獲得を目指す。
FUSOブランドの新型トラック生産体制
ちなみにFUSOブランドの新型トラックは、車両総重量9~16トンの中型トラック「FA」、「FI」および車両総重量または連結車両総重量25~49トンの大型トラック「FJ」、「FO」、「FZ」の5機種で構成されており、幅広い選択肢を提供している。同車は、インド南部のチェンナイの近郊に位置するDICV社オラガダム工場で生産されている。
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