マツダ、新型「CX-5」発表。ステアリングマウントのリジッド化で操作性と剛性を両立


マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道 以下、マツダ)は、来る2017年2月2日発売の新型「マツダ CX-5」の予約受付を12月15日より開始する。
メーカー希望の小売価格は消費税込みで2,462,400円~3,526,200円、月間販売台数は2,400台を計画している。


初代「CX-5」は、マツダの新世代商品群の第1弾として2012年2月に発売。以降、着実な販売実績を積み重ね、今や同社のグローバル販売台数1/4を占める、基幹車種のひとつとして育った。

こうした実績を背景に、マツダの新世代商品群初のフルモデルチェンジとして登場したCX-5は、激化するライバル企業からのクロスオーバーSUVに対抗するため、マツダが拘る「走る歓び」をさらに深く深化させる事を目指した。

デザインは「魂動(こどう)-Soul of Motion」のコンセプトはそのままに、エクステリアでは、新開発の「ソウルレッドクリスタルメタリック」を採用し、つややかさと精悍さの融合を目指した。一方、インリアでは、すべての乗員が心地よさを感じられる内装を追求している。

併せてメカニズム面では、車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)」の第1弾となった「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」を搭載。

さらにマツダ国内仕様車として初採用となる、マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)による0~100km/hの間での追従機能を搭載した。

同車の予約開始にあたりマツダの小飼 雅道(こがい まさみち)代表取締役社長兼CEOは、
「新型『CX-5』は『ドライバーの走る歓びと同乗者の快適性はトレードオフの関係にある』という従来の常識をブレイクスルーすることを目標に掲げ、すべてを磨き上げました。

マツダは今後も継続的な進化を続け、すべてのお客さまに走る歓びをお届けすることで、お客さまとの間に特別な絆を持ち、選ばれ続けるオンリーワンのブランドになることを目指してまいります」とコメントしている。

なお、新型「CX-5」の体感プロモーションとして、一般の顧客を対象としたプロトタイプ先行展示イベントを12月15日(木)より順次・全国6地域(首都圏、近畿、東海、東北、北海道、九州)で実施していく。詳細は同車リリースの関連Webページ< http://www.mazda.co.jp/beadriver/event/cx-5_rf/ >を確認されたい。

■新型「マツダ CX-5」の概要は以下の通り
洗練さと力強さを備えた、研ぎ澄まされた美しさを追求したデザイン
「REFINED TOUGHNESS=洗練された力強さ」をキーワードに掲げ、「成熟した骨格」「品格のあるフォルム」「仕立ての良い質感」の3つを軸に、エクステリア、インテリアデザインをつくり上げた。

  • エクステリアデザイン
    フロントからリアへと一気に突き抜ける動きでスピード感を表現。強い前進感とスタンスを強調する骨格、シンプルな造形の中に美しい映り込みを造り込んだフォルム、彫りの深いディテールデザインにより、つやめきある精悍なエクステリアを実現。
  • 前後トレッドを先代モデルから約10mm拡大し無駄を削いだシンプルな台形フォルムでスタンスのよさを強調。立体感を強めたシグネチャーウイングの先端をヘッドランプ下側に通し力強いワイド感を実現。

  • フロントグリルは立体形状を組み合わせた精緻なパターンを採用。グリル面から突出させたブランドシンボルと相まって、奥行き感とスポーティさを演出。
  • 「魂動デザイン」の造形美をより質感高く際立たせるために、「ソウルレッドプレミアムメタリック」で創り上げた生命力にあふれたエネルギッシュな強さと鮮やかさ、濁りのない深みとつや感を進化させ、より高次元で両立させた新しい「赤」の特別塗装色「ソウルレッドクリスタルメタリック」を採用。他、「マシーングレープレミアムメタリック」など、全8色を設定。
  • インテリアデザイン
    ドライバーを中心に操作機器や計器類を左右対称に配置。ステアリングホイールの中央からインストルメントパネルの加飾、左右の空調ルーバーの高さを揃えるとともに、ドアトリムの加飾も水平基調の造形としたことで、ドライバーが運転に集中でき、ダイナミックな広がり感のある空間を実現。

  • デコレーションパネルには新開発の加飾フィルムを採用*2。12層の印刷とコーティングを重ねることで、単純なウッドや金属とは一味異なる、深みのある表情を持った質感を表現。

  • サイドデミスターとツイータースピーカー*3をAピラーに配置し、すっきりとしたデザインを実現。
  • シートには厚みのある座面、立体感のあるボルスターやショルダーの造形でSUVに相応しい力強さと安定感を強調。表面の縫製の質感にも拘り、見るたび触れるたびに深まる上質な仕立ての良さを表現。
  • インテリアカラーはレザー2種類(ピュアホワイト・ブラック)とファブリック1種類(ブラック)を設定*4。それぞれインストルメントパネルを境に上下で色を使い分け、クルマとの一体感と空間の広がり感を演出。

全乗員の居心地のよさを追求したパッケージング
ドライバーだけでなく、乗るすべての人がドライブをゆったりと楽しめる、心地よい居住性を実現した。

室内の静粛性
パーツ形状の最適化による振動そのものの最小化や、細かく振動をコントロールする工夫により、特に粗い路面での低周波のロードノイズを低減。

車内への音の侵入経路を徹底的に遮断するタイヤ騒音対策や、空気の流れを乱さない空力形状を採用するなどの風騒音対策により、高速走行時の高周波のタイヤ騒音と風騒音を低減。走行騒音を、先代モデル比で約20km/h低い車速騒音レベルに低減。

疲れにくさと運転のしやすさを高めるシート
フロントシートはシートバックに体圧を分散できるサスペンションマットを採用するとともに、シートバックの場所ごとに剛性を最適化。「体幹」をしっかりと支えることで、安心感と快適性が向上。座面には人間が不快に感じる振動だけをカットする高減衰ウレタン素材を新採用。

リアシートはシートの傾き角度を先代モデルから2度拡大。またシートバックを倒せるリクライニング機構を採用。

実用性を突き詰め、無駄のない使いやすさを実現
ラゲッジルームは定員乗車時にもゴルフバック4つ、72型のスーツケースであれば3つを積み込める505L(DIN方式、サブトランク含む)の容量を確保。

開閉ユニットは小型・軽量で見栄えもシンプルなスピンドルダンパー式のパワーリフトゲートを採用*5。ゲートの開度はアドバンストキーのボタンを使って無段階に設定可能。またゲート内側の左右にタッチセンサーを配置し、ゲートへ手などを挟み込む危険を低減。

「人馬一体」がさらに深化した走行性能
ドライバーだけでなく乗るすべての人が走る歓びを感じられるよう、パワートレインからハンドリング性能、乗り心地、静粛性など、すべての性能を磨き上げ、心地よく爽快なパフォーマンスフィールと同乗者の快適性を両立。

  • パワートレイン
    SKYACTIV-D 2.2は、アクセル操作に対するクルマの反応をよりダイレクトにする「DE精密過給制御」、ノック音を低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」、ノック音の発生そのものを極限まで抑制する「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を採用。走りの滑らかさと静かさが深化。

  • SKYACTIV-G 2.5は、実用燃費性能を高めるため、ピストンのオイルリングに上下非対称形状を採用し、ピストン周りの油膜の厚さを最適化。機械抵抗を大幅に低減し、燃費性能の向上に貢献。
  • SKYACTIV-G 2.0は、13.0の高圧縮比やキャビティ付ピストン、4-2-1排気システムなどにより、優れた燃費性能と力強い中低速トルクを実現。

  • オートマチックトランスミッションSKYACTIV-DRIVEは、車速やアクセル開度、エンジン回転数などからドライバーの操作の意図を読みとってシフトする新しい変速制御を採用。特にコーナリング中やコーナーを立ち上がるときの不要な変速を抑えることで、滑らかな挙動を実現。
  • ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させることで、横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールする技術となる、新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS*1」の第一弾「G-Vectoring Control」を全車に標準装備。

  • SKYACTIV-CHASSIS
    ステアリングシステムはコラム式電動パワーステアリングを採用。ステアリングマウントをリジッドマウント化し、思いのままの操作性とステアリング剛性を両立。
  • サスペンションシステムは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式を採用。
  • ブレーキシステムはフロントにベンチレーテッドディスク、リアにソリッドディスクを採用。
  • SKYACTIV-BODY
    最新のCAE解析を駆使した効率的な補強の他、Aピラーやサイドシルなどに軽く強度の高い超高張力鋼板を採用。先代モデルに対しねじり剛性を15.5%高め、操作に対する車体の応答遅れを低減。
  • ドライビングポジション
    運転席に座ったドライバーの体の中心を軸とし正面にステアリングホイールを、自然に足を開いた位置にペダルを配置するマツダ車共通のコクピットやオルガン式アクセルペダルを新型「CX-5」でも採用。
  • シフトノブの位置を先代モデルから約60mm上方に設置することでステアリングホイールからの持ち替えがよりすばやくでき、操作性も向上。
  • 安全性能とヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)
    すべてのドライバーが、すべての環境で安心してドライブを楽しめることを目指し、新型「CX-5」ではアクティブセーフティとパッシブセーフティの進化に加え視認性の向上にも注力した。

  • ヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)の進化
    フロントガラスに情報を表示するアクティブ・ドライビング・ディスプレイ*6を新採用。
    見やすさを高めた新構造の7インチWVGAセンターディスプレイをダッシュボード上に配置。
    高精細4.6インチTFTカラー液晶を採用したマルチインフォメーションディスプレイ*6や、インジケーター類のレイアウト刷新により、メーターの瞬間的な読み取りやすさを向上。

  • 安全性能の進化
    マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)は追従可能な速度域の下限を従来の30km/hから0km/hへと拡大。これにより0~100km/hの間での追従走行が可能。
    「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」に、12分割のLEDブロックを採用する単眼式ユニットを採用。
    車両や障害物に加え、歩行者の検知も可能な「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」と速度制限・進入禁止・一時停止の交通標識を認識し、アクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示する「交通標識認識システム(TSR*7)」を採用。

メーカー希望小売価格(消費税込)は以下の通り