株式会社カワサキモータースジャパン(本社:兵庫県明石市、代表取締役社長:寺西 猛)は、2019年モデルとして刷新した2019モデルの「Z900RS」を2018年7月1日(日)に発売する。このZ900RSは、1972年に発売されて人気を博したZ1のテイストを受け継ぐレトロスポーツモデルで、東京モーターショー2017のカワサキブースで初披露された車両の最新仕様となるもの。
デザインそのものは、いわば70年代ルックのクラシカルスタイルであるのだが、アルミダイキャスト製のエンジンカバーを筆頭に、フロントサスペンションに倒立フロントフォークとホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションを装備。同社がカワサキ・トラクション・コントロールと呼ぶ今の時代に応えた路面追従技術。マルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなどを搭載し、現代の交通社会に合致する車両として仕立て上げられた。
今回は、2019年モデルとして刷新されたものの外観自体は前期モデルを踏襲したもので、エンジンはカワサキ伝統の並列4気筒を搭載。同社では、低中速回転域でのトルクを重視した特性でパワーと扱いやすさを高い次元で両立させとしている。
近年、大型二輪車市場は、利用ユーザーの新規参入が少なく、二輪車保有年齢層の上昇が目立つという深刻な環境下にあるが、そうしたファクターを捉えると70年代スタイルの同車は、既存ユーザーの車両買い換えを促すなど、二輪車事業の継続という意味では、価値ある取り組みのひとつであると云えるだろう。
今後の課題は、さらなる若年層の獲得と、マーケットの拡大・醸成にあり、クラシカルスタイルのブームが去った後の各二輪車メーカーの身の処し様に注目が集まっている。なお同車の車両価格は、キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジの車両で、メーカー希望小売価格1,328,400円(本体価格1,230,000円、消費税98,400円)である。
Z900RSの主要諸元は以下を参照されたい
https://prtimes.jp/a/?f=d28066-20180530-7980.pdf