中国の販売は、SUVとラグジュアリー・セグメントの強固なパフォーマンスに牽引されて上昇
米ゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は米国デトロイト時間の4月19日、2016年第1四半期(1月~3月)の世界新車販売台数が236万台に達したことを発表した。
具体的には、この間、優先順位をつけた地域別の出荷を実施したことから、中国に於けるSUVおよびラグジュアリー・セグメントの堅調な販売実績と、米国での小売販売が全体を牽引する結果となった。
GMのプレジデント(社長)であるダン・アマン氏は、今回の実績について「第1四半期の主要セグメントおよび市場でのGMの世界販売の特徴は、持続的に利益をともなう成長を促す取り組みが結果として表れたというところです。
中国においては引き続きSUVの販売が堅調で、またキャデラックは、ラグジュアリー・セグメントで拡大しました。
米国では、小売販売を増やし、レンタカー用車両の台数を減らすことにフォーカスしたアプローチにより、結果的にさらに採算の取れる取引につながりました」と述べた。
GMの第1四半期の販売は、前年同期比2.5%減となり、これは主に南米およびアジアの一部地域において引き続き難しい状況であることや、中国の小型商用車の市場が軟化し始めたことが好感した結果だと云う。
米国は7%増で小売シェア伸張は1ポイント。欧州はオペル/ボクスホールの販売で業界成長を上回る
各地の実績で中国では、GMとGMとの合弁会社が第1四半期に964,000台を配車し、前年同期比0.2%増となった。
これは「ビュイック エンビジョン」、「宝駿(バオジュン)560」の販売が引き続き好調であったことを受け、中国におけるGMのSUV販売台数は149%増となったこと。またキャデラックに於いては、中国での販売台数が6.1%の伸びとなっている。
対して北米での販売台数は、1.2%増の800,000台になった。米国に於いては小売販売が7%増加(537,000台)したことにより、他のどの自動車メーカーよりも早いペースで、小売りシェアを継続的に拡大することが出来たとしている。
さらに欧州では、オペルおよびボクスホールのブランドの販売台数が8.4%増加、第1四半期は300,000台以上に達し、このエリアの業界成長率が5%にしか過ぎないにも関わらず、その数字を上回る実績をあげた。
なおオペルは、最近欧州に於ける2016年カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した、新型「オペル アストラ」が150,000台以上の受注を獲得している。
以下は2016年Q1のグローバル販売ハイライトとなる(対2015年同期比)
- キャデラックのグローバル販売台数は、中国での6.1%の伸びにより0.3%増となった
- ビュイックの中国での販売台数は、SUV「ビュイック エンビジョン」の出荷が112%増加し、22%増となった。グローバルでのビュイックの販売台数は、19%増となっている。
- シボレーの米国での販売台数は10%増で、小売市場のシェアは1ポイント上昇し11%に達する見込み。
- シボレーは南米に於いて、一番人気のある車両ブランドとしての地位を維持している。
- シボレーの韓国での販売台数は、14.7%増となった。
- 「宝駿(バオジュン)」の中国での販売台数は、SUV「宝駿560 」とMPV「宝駿730 」の根強い需要に支えられ、82%増となった。
以上