GM、2016年第1四半期の業績を発表。純利益が20億ドルに到達


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希薄化後1株当たり利益(EPS)は、1.24ドル、調整後の希薄化後EPSは過去最高の1.26ドル

米ゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は4月21日(米国・デトロイト時間)、2016年度第1四半期(2016年1月1日から3月31日)の業績を発表した。

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純利益は20億ドル、希薄化後1株当たり利益は1.24ドルを記録した。これに対し、前年同期の実績は9億ドル、希薄化後1株当たり利益は0.56ドルだった。

特別項目について調整した後の、今四半期の希薄化後1株当たり利益は、前年同期から47%増の1.26ドルとなった。

結果2016年度第1四半期は、過去最高の利益と利益率を計上し、調整後EBIT(Earnings before interest and tax adjusted:利払税引前利益)は27億ドル、調整後EBIT利益率は7.1%となっている。

これに対し、前年同期の調整後EBITは21億ドル、調整後EBIT利益率は5.8%という数字であった。

GMによると、この利益の拡大は、GMヨーロッパでの収支均衡に達したことを含め、全ての収益部門に於いて、前年同期から業績が改善したことがあげられると云う。

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GMの会長兼CEOのメアリー・バーラ氏

調整後EBITは、過去最高の27億ドル。GMヨーロッパは、収支均衡に到達

GMの会長兼CEOのメアリー・バーラ氏は、「GMは、重要な全ての分野において成長を遂げており、米国では小売シェアを拡大し、欧州では業界平均を上回る成長を達成しました。

また中国では、SUVとラグジュアリー・セグメントで大きな成長を遂げています。

この好調な今四半期には、より困難なグローバル市場での業績改善に向けた優れた成果も反映されています。

なかでもこうした成果で最も重要な点は、コア事業での継続的な成功により、GMがパーソナル・モビリティの未来を形創る最先端技術やイノベーションへの投資を行うことができているということです」と述べた。

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GMが構想したパーソナルモビリティのコア原則に則る2人乗りの電気自動車EN-V

2016年第1四半期の調整後EBITには主に、北米を中心とする3億ドルの事業再編費用が含まれており、これに対し前年同期の事業再編費用は1億ドルであった。

今四半期の売上高は373億ドルで、これに対し前年同期は357億ドル。為替レートを固定した場合、今四半期の売上高は、前年同期を29億ドル上回っている。

GM概要(単位:10億ドル、1株当たりの項目は除く)
– 項目_________Q1・2016_/Q1・2015
– 売上高________/$37.3__/$35.7
– 純利益________/$2.0___/$0.9
– 希薄化後1株当たり利益/$1.24___/$0.56
– 希薄化後1株当たり利益に
おける特別項目の影響/$(0.02)__/$(0.30)
– 調整後希薄化後
1株当たり利益___/$1.26___/$0.86
– 調整後EBIT____/$2.7___/$2.1
– 調整後EBIT利益率_/7.1%___/5.8%
– 営業活動からのオート
モーティブ・ネット・
キャッシュ・フロー_/$(0.7)___/$0.0
– 調整後のオート
モーティブ・フリー・
キャッシュ・フロー_/$(1.5)___/$(1.7)
– 投下資本利益率(ROIC)_/28.5%__/19.5%

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セグメント別の業績
– GM北米(GMNA)の今四半期の調整後EBITは、事業再編費用2億ドルを含め、過去最高の23億ドルを計上。これに対し、前年同期は22億ドルを計上。

– GMヨーロッパ(GME)の今四半期の調整後EBITは、収支均衡に達する。これに対し、前年同期は2億ドルの損失を計上。

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– GMインターナショナル・オペレーションズ(GMIO)の今四半期の調整後EBITは、4億ドルで、これに対し前年同期も4億ドルを計上。今期および前期の業績には、いずれも中国での持ち分法利益5億ドルを含む。

– GM南米(GMSA)の今四半期の調整後EBITは、1億ドルの損失。これに対し前年同期は、2億ドルの損失を計上。

– GMフィナンシャルの今四半期の税引前利益は、前年同期からほぼ横ばいの2億ドルを計上。

キャッシュ・フローと流動性
– 今四半期の営業活動におけるオートモーティブ・キャッシュ・フローは、マイナス7億ドルでした。調整後オートモーティブ・フリー・キャッシュ・フローは、マイナス15億ドルで、前年同期のマイナス17億ドルから改善した。

– 今四半期終了時のGMのオートモーティブ関連の流動資産は306億ドルで、オートモーティブ・キャッシュと取引可能証券は185億ドルとなった。

– 年初から3月31日までの間、GMは3億ドルの株式買い戻しと6億ドルの配当を通じ、約9億ドルの現金を株主に還元した。

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写真向かって左から、GM副社長でグローバル製品開発・グローバル購買・サプライチェーン担当のマーク・ロイス氏、GM最高経営責任者(CEO)のメアリー・バーラ氏、GM社長のダン・アマン氏、GM副社長兼CFOのチャック・スティーブンス氏。GMグローバルビジネスの会議の終わりのひとコマ。

GMのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼CFOのチャック・スティーブンス氏は、「今四半期のすばらしい業績で、1年をスタートすることができました。

今年度を通じて、利益とフリー・キャッシュ・フローの強い成長を予想しています」と結んでいる。

GM Reports First-Quarter Net Income of $2.0 Billion
< http://media.gm.com/media/us/en/gm/news.detail.html/content/Pages/news/emergency_news/2016/gm-0421-2016-1st-qtr-earnings.htmlTo-jump-to-external-page20150401

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