スイス『Auto Illustrierte』誌によるGT & スポーツカー「ベスト・コンバーチブルカー・オブ・ザ・イヤー」に選出
フェラーリ(Ferrari S.p.A、本社:伊・モデナ県マラネッロ、CEO:アメデオ・フェリーサ)のフェラーリ488スパイダーが、スイスの自動車雑誌『Auto Illustrierte』の読者による「2016年ベスト・コンバーチブルカー・オブ・ザ・イヤー」の投票で第一位に選出された。
フェラーリ488スパイダーは、オンライン投票のシリーズプロダクションモデルのコンバーチブルスポーツカーのカテゴリーでトップの座に輝いたもの。
フェラーリ488スパイダーは、昨年3月のジュネーブ モーターショーで発表されたベルリネッタ(クーペ)、「488 GTB」のオープン仕様となるモデルだ。
フェラーリ社歴代オープントップV8スポーツカー史の中で、今、一番新しいページを綴るモデルとなっている。その歴史は、308 GTBのタルガトップバージョン(308 GTS)の登場で始まり、フルコンバーチブル形式に行きついたもの。
開発は、他の大量生産を行う自動車メーカーと同じく、最新鋭のデジタル技術を駆使、重層的なシュミレーション設計を行う事で製品化に至る開発スピードを速め、これまでの同社の歴史を覆すスピードでフルコンバーチブルモデルをリリースした。
パワーユニット自体は、ベルリネッタ、488 GTBに準じたパワートレインと同じツインスクロール ターボチャージャーを搭載したドライサンプ型3902cc直噴V8ツインターボエンジン。
なかでもターボユニットはフリクションロスを徹底的に省いたボールベアリング搭載のクランクシャフト、低密度チタニウム合金による軽量コンプレッサーホイールを筆頭に、ターボラグゼロのエンジンレスポンスを実現。
これに組み合わせるトランスミッションは、先の488 GTBと同一構造の7段デュアルクラッチトランスミッション。なおMTの用意はしていない。
ミッドシップのオープンカーとしては、世界初採用というRHT(リトラクタブルハードトップ)の基本素材は、先代にあたる458スパイダーから受け継いだアルミニウム複合素材。コンバーチブルトップの開閉は14秒。45km/hまでの速度なら走行中も操作が可能だ。
シャシー骨格には、主に6000系アルミニウム合金が随所に利用されている。先のルーフにも応力をもたせる構造としているため、ねじれ剛性値はベルリネッタと同等。
パワーユニットから繰り出される最高出力670ps/8,000rpm、最大トルク760Nm(77.4kgm)/3,000rpmを発揮。
ボディとの組み合わせによるパフォーマンスは、0-100km/h加速が3.0秒フラット、最高速度は325km/h以上とクローズドモデルに匹敵する能力が公表されている。
フェラーリ488スパイダー・主要スペック
全長:4568mm
全幅:1952mm
全高:1211mm
ホイールベース:2650mm
車両重量:1525kg
乗車定員:2名
エンジン形式:バンク角90度 V型8気筒ツインターボ
総排気量:3902cc
最高出力:492kW(670cv)/8000rpm
最大トルク:760Nm/3000rpm
変速装置:7速DCT
燃料消費率:11.4L/100km (欧州複合サイクル)
タイヤサイズ:前245/35ZR20 後305/30ZR20
メーカー希望小売価格:3570万円