F1チームのマノー・レーシング (拠点所在地:イギリス・ディニントン、チームオーナー:スティーブン・フィッツパトリック) は、2月初旬に獲得を発表したドイツ出身のパスカル・ウェーレイン選手(Pascal Wehrlein)に次ぐ2人目のチームドライバーとして、インドネシア出身・23歳のリオ・ハリアント選手(Rio Haryanto)と、1年契約を結んだことを発表した。
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これによりリオ・ハリアント選手は、来る3月20日(日)に行われる2016年のF1開幕戦となるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2016)で、彼自身が待ちに待ったF1ドライバーとしてのデビュー戦を飾ることになった。
フォーミュラONEレーシングの世界で、インドネシア人ドライバーが誕生するのは史上初のこと。また併せて、リオ・ハリアント選手との契約発表で、2016年シーズンに於けるF1ドライバーのシートがすべて埋まった。
リオ・ハリアント選手は、2008年にシングルシーターマシンに乗って本格的なレース活動を開始。ジュニアシリーズで成功を収めた後、2015年にカンポス・レーシングから、GP2シリーズに参戦してランキング4位を獲得している。
来る3月20日の開幕戦に先駆け、2月22日(月)にバルセロナでマノー・レーシングチームの実走テストが行われるため、リオ・ハリアント選手は、この日、正式なF1ドライバーとしての立場でメルセデス(Mercedes)製のエンジンを搭載した「MRT05」のステアリングを握る。
マノー・レーシングチームのオーナー、スティーブン・フィッツパトリック氏は「2人目のチームドライバーとして、リオ・ハリアント選手と契約できた事を嬉しく思う。
彼は6歳でカートレースを始め、昨年はGP2で印象的な走りを見せていた。またインドネシアに於ける彼の強力なサポーター達は、F1のグリッドに立つ彼の姿を心待ちにしており、2016年は彼がフォーミュラONEレーシングのバトルを心から愉しむ姿が見られるだろう」と述べた。
マノー・レーシングは、かねてよりF1参戦に必要な財政支援を得ることに苦労していたが、インドネシア政府をはじめ国営石油会社プルタミナ(Pertamina)からの資金確保など、リオ・ハリアント選手を取り巻くサポート体制により、今年も連続参戦の道が拓かれた。
一方、インドネシア・ジャカルタで開かれた記者会見の席上に於いてリオ・ハリアント選手は、 「こんなことが起こるなんて、本当に信じられない気持ちだ。
マノー・レーシングは野心的な計画を持ったエキサイティングなチームゆえに、彼らのマシンに乗るのが待ち切れない。これを契機にF1の世界で、アジアを代表するドライバーを目指したい」と語っている。