DS（本社：フランス・パリ、CEO：イヴ・ボンヌフォン、以下、DSブランド）は、第86回ジュネーブモーターショー開催に先駆け、昨月末に先行発表した「DS3 PERFORMANCE」、「DS 3 CABRIO PERFORMANCE」のふたつのワールドプレミアモデルにに加え、開幕当日の3月1日（欧州中央時間）、750m²のブースエリアに展示する10台目の車両「DS E-TENSE」を世界初披露した。
その出展キーワードは、エレガンス、フランスの匠、テクノロジー、そしてアヴァンギャルドの４つ。
このテーマを基に、１充電で最大360kmを走行可能なリチウムイオンバッテリーを、カーボンファイバーモノコックボディの床下に納めて低重心化。
「DS E-TENSE」は、全長4,720mm、全幅2,080mm、全高1,290mm、車両重量1800kgのボディを、最大出力402hp、最大トルク52.6kgmを生み出す電動ユニットを介して、0-100km/h加速4.5秒、最高速250km/hまで引っ張る、CO2排出量ゼロの電動スーパースポーツカーである。
同社によると、この「DS E-TENSE」にはフォーミュラEプロジェクトから収集した技術を利用しているとされ、1回の充電で最大360kmを走破できる持久力を備えていると云う。
この「DS E-TENSE」発表にあたってDSブランドでは、「フランスの一流高級ブランドと並ぶ伝統的なクラフツマンシップ溢れる車体造りに、デジタルツールを併用することにより、エクステリアデザインとドライブフィールの双方で、唯一無二の仕上がりとした」とコメントしている。
ただし、これらの口上と上記性能表記で、現段階に於けるE-TENSEの特徴を語り切ったとは言えない。
同車は、あくまでもDSブランドの習作として打ち出したコンセプトモデルであり、例えば搭載バッテリの仕様に関しても、既にPSAグループでは「E-メアリ」に於いてBollore S.A.社開発の負極材料に金属Li、電解質にポリマーシートを採用した、より高効率な金属リチウムポリマー電池（LMP）の搭載を実現している。
Bollore S.A.社と、戦略的パートナーシップ契約に正式調印した今日。「DS E-TENSE」の仕様とその絶対性能は、これから始まる同社のEV戦略の第一歩に過ぎない。ここにきて遂に、DSらしい革新の歴史が始まるのだと言えるだろう。
