NTTドコモとみずほ銀行は、コネクテッドカーによる新たな金融サービスの提供を目指してインドネシア共和国で、車載機器から得られる車両情報から与信業務の高度化を実現するコネクテッド・オートローンの実証を3月1日から開始する。
具体的には、当地で現地子会社を通じ、金融機関保有の金融情報と車載機器搭載車を活用しオートローンの運用実験を展開する。
実証実験を行うインドネシア共和国は、2億6千万人の人口を背景に継続的な経済発展が期待されている。また当地では国民の所得水準の向上に伴って、生活者の移動手段が二輪から四輪へシフトしつつある。
しかし自動車購入希望者のオートローンサービス利用拡大につれ、ローンの返済遅延や貸倒、貸倒発生後の円滑な車両回収が大きな課題として浮上している。
そこで今回は、位置情報取得機能のエンジン遠隔起動制御が可能な車載機器を用いることで、オートローン利用時の経営側の課題解決の是非を実証していく。
両社はこの実験を通じて、インドネシア共和国内のみならずASEAN他地域へのサービス展開を前提にデータを活用した新たなビジネスの可能性を模索していく構え。
実験名称:コネクテッド・オートローンサービスの実現に向けた実証実験
実施期間:2019年3月1日(金)から2019年11月30日(土)まで
実施事項:対象者の購入車両に車載機器を搭載してオートローンを提供
対象エリア:インドネシア共和国 ジャカルタ市域
対象顧客数:200名程度
主な検証項目:
– ローン返済遅延や貸倒抑止効果
– 車両位置確認による担保車両回収の効率化効果
– データ活用の可能性(支払遅延の予兆検知など)
– 顧客側のサービスの受容性