アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、アウディラインナップで最もコンパクトなSUV、Audi Q2の日本向けモデルの商品概要と価格を発表し、4月26日から本格受注を開始した。
https://www.youtube.com/watch?v=DtC4iji4swY&t=10s
なお車両供給に関しては、全国のアウディ正規ディーラー(125店舗:現時点)を通じて6月中旬からのリリースとなる見込み。
Audi Q2は、Audi Q3よりもさらに一回り小さいコンパクトSUVである。全長4,200mm、全高1,530mmのボディは日本の都市環境下でも優れた機動性を発揮する一方で、ワンサイズ上のクラスに匹敵する快適性とユーティリティを確保している。
さらに、新しいデザイン要素であるポリゴン(多角形)を取り入れた個性的で存在感あるエクステリアや、軽量ボディと力強いTFSIエンジンによるシャープでスポーティなドライブ感覚、最新のアシスタンスシステムやコネクト機能の搭載を特徴としている。
気になる価格は299万円からで、同社では、手頃なサイズのなかにアウディの魅力を凝縮したコンパクトSUVとして、今後のアウディの販売の柱のひとつになる車両と捉えているようだ。
今回、導入されるAudi Q2は、85kW(116PS)の1.0ℓ TFSIエンジンを搭載したAudi Q2 1.0 TFSI及び、Audi Q2 1.0 TFSI sportと、110kW(150PS)を発揮する1.4ℓ TFSIエンジンを積んだAudi Q2 1.4 TFSI cod sportの計3モデルとなる。
また今回の発売を記念し、1.4ℓモデルをベースにした特別仕様の“Audi Q2 1st edition”を全国280台限定で販売する。
アウディ ジャパンでは3月1日(水)より特設サイトを設け、カタログリクエストを受け付けてきたが、本日の販売モデルの発表以降、受注活動を本格化していく構え。店頭での発売フェア、および納車開始は6月中旬を予定している。
https://www.youtube.com/watch?v=MEFQDeD5ZD0
Audi Q2の概要
コンパクトなボディサイズながら、快適なハンドル操作とダイナミックな走りを両立
Audi Q2は、スクエアでエッジの効いたデザインが特徴のコンパクトSUVです。4,200mmの全長はAudi Q3と比べると20cmほど短く、それに対しホイールベースは2,595mmとし、前後オーバーハングを切り詰めている。
全高も1,530mmと、日本の住環境、道路事情にマッチしています。結果として、立体駐車設備の利用率が高い都市環境にも順応したボディ寸法だ。
また、最少回転半径5.1mのとり回しの良いボディに加え、標準装備したプログレッシブステアリングは町中や駐車時でも快適なハンドル操作を可能にする一方、ワインディングロードでのダイナミックなドライビングも実現している。
新鮮で存在感のあるエクステリア
ポリゴン(多角形)をモチーフにしたデザインが、これまでのアウディデザイン系譜にない、アクティブで新鮮な印象を加えている。
フロントビューでは、ボンネットに立体的な造形を施し、8角形のシングルフレームグリルを高めに配置することでSUVらしさを演出。
クーペを思わせる低いルーフラインが印象的なサイドビューでは、Cピラーに設置されたアイスシルバー(グレイシアホワイトでは、マットチタングレー)のブレード(Audi Q2 1.0 TFSI sport及び1.4 TFSI cylinder on demand sportに設定)が力強いアクセントになっている。
リヤでも長いルーフスポイラーや、アーチ型をしたバンパー、アンダーボディプロテクション風のディフューザーなどにより、ダイナミックな印象が強調されている。
軽量化を徹底したボディ
同社によると、Audi Q2のボディシェルはきわめて高いねじり剛性を達成し、それがAudi Q2が持つ様々な優れた資質の源泉になっていると云う。
熱間成型の超高張力鋼板の使用比率はボディ全体の22%に達しており、要所を効果的に補強することで、事故時の乗員保護能力を高めつつ、ボディ重量を抑制した。
1.0 TFSIエンジンを搭載したAudi Q2の重量は1,205kg(欧州仕様値)。この軽い車重と高いボディ剛性により、スポーティなハンドリングと快適な乗り心地の両立が可能になった。
またAudi Q2はエアロダイナミクスの面でも洗練されており、Cdは0.30と、SUVのなかではトップレベルの値を実現している。
クラスを超えた居住性と使い勝手のいいラゲージコンパートメント
Audi Q2は、SUVとスポーティカーの持ち味を融合したクルマであり、乗り降りがしやすく視界も良好。
その一方で、前席にはスポーティなシートポジションを設定し、クーペのような傾斜したルーフラインを持ち、後席乗員には十分なヘッドルームとレッグルームを確保した。
ラゲージコンパートメントはサイドウォールが完全に平らな設計で、低めのラゲージシルと併せ、使い勝手を高めている。
ラゲージ容量は5人乗車時でも405ℓ確保しており、60:40の2分割可倒式リヤシートを折りたためば、最大1,050ℓにまで拡大することが可能。
効率とドライバビリティを究めた2つのTFSIエンジン
軽い車重とパワフルなエンジンのおかげで、Audi Q2は運転を非常に楽しめるSUVになった。
エンジンは、1.0ℓ直列3気筒と1.4ℓ直列4気筒の2タイプのTFSI(過給機付き直噴ガソリン)ユニットが設定されており、いずれもスポーティなパフォーマンスと高効率を両立している。
また全モデルにスタートストップシステムとエネルギー回生システムを標準搭載し、無駄な燃料消費を防いでいる。
トランスミッションは、2つの乾式クラッチを用いた軽量設計の7速Sトロニックで、重量をわずか70kgに抑える一方、高い効率とクイックで滑らかなシフト感覚を両立させている。
高度に洗練された3気筒ユニット:1.0 TFSI(85kW / 116PS)
アウディのエンジンのなかでももっとも小さいこのTFSIユニットは、快適性とパワーの両立をテーマに開発された。
そのパワーは999ccの排気量から、85kW(116PS)の最高出力と200Nmの最大トルクを発揮する。
3気筒ならではのコンパクトな設計に加え、アルミ製クランクケースの採用などにより、エンジン単体の重量をわずか88kgに抑えた。
ピストンとコンロッドのバランス取りを丹念に行った結果、バランサーシャフトなしでもスムーズな回転フィールを得ることに成功している。
ハイテク4気筒エンジン:1.4 TFSI cylinder on demand(110kW / 150PS)
Audi Q2に設定されたもうひとつのエンジンである1.4 TFSI cylinder on demand(COD:シリンダーオンデマンド)は、1,395ccの排気量から110kW(150PS)の最高出力と250Nmの最大トルクを発揮する。
1.0 TFSI同様、直噴システムとターボチャージャーを備え、さらにシリンダー休止システムのCODを採用することで、燃費効率を改善。
CODにより、負荷100Nm以下の運転領域、及びエンジンスピード1,400~3,200rpmで無負荷走行をしているときに第2、第3シリンダーを休止。
残る第1と第4シリンダーについては、高まる負荷に対応するようバルブの作動ポイントを変更して運転効率を高めている。なお2気筒だけでの運転でも、振動騒音は非常に低いレベルに抑えられている。
軽量設計のサスペンションと標準装備のプログレッシブステアリング
サスペンションは、前輪には鋳造アルミ製ピボットベアリングを備えたマクファーソンストラット、後輪にはコンパクトで軽量なトーションビームのシステムを採用した。
ステアリングは全モデルに電動パワーアシストとともに、操舵量に応じてギヤレシオが変わる「プログレッシブステアリング」を搭載している。
またAudi Q2 1.0 TFSI sport及び1.4 TFSI cylinder on demand sportの両モデルには、アウディドライブセレクトが標準で搭載されており、ドライバーは、comfort、auto、dynamic、efficiency、individualの5つのモードから選択することで、エンジン、パワーステアリング、Sトロニックのほか、アダティティブクルーズコントロールの制御プログラムなども調整することができる。
充実したアシスタンスシステム
アウディ・ジャパンによるとAudi Q2は、ドライバーアシスタンスシステムの分野でも、コンパクトセグメントをリードするSUVになったと云う。
日本向けのモデルでは、sportラインの各モデル(Audi Q2 1.0 TFSI sportと1.4 TFSI cylinder on demand sport)に、衝突軽減システムのアウディプレセンスフロントやアダプティブクルーズコントロールを標準設定しており、さらに「セーフティパッケージ」で、アウディサイドアシスト、アウディアクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、アウディプレセンスベーシック、ハイビームアシストなどの最新ハイテク機能をひとまとめに選択することができる。
フルデジタルの多目的ディスプレイ:アウディバーチャルコックピット
Audi Q2シリーズでは、標準装備のアナログメーターパネルのほかに、オプションであらゆる情報を12.3インチサイズ1,440×540ピクセルの高解像度TFTディスプレイに映し出す「アウディバーチャルコックピット」が用意されている。
NVIDIA社が開発した高性能グラフィックプロセッサーTegra 30により、精密、繊細にして自然な動きのアニメーションが実現した。
MMIナビゲーションとアウディスマートフォンインターフェイス
Audi Q2にはインフォテイメントシステムとして、MMIナビゲーションがオプション設定されている。
これにも高性能グラフィックプロセッサーのNVIDIA Tegra 30が搭載されており、8.3インチのディスプレイは、1,024×480ピクセルの高解像度を誇る。
またMMIナビゲーションを選択すると、Apple CarPlay及びAndroid Autoの機能である「アウディスマートフォンインターフェイス」も利用できるようになった。
スマートフォンを車載のUSBポートにつなげば、スマートフォンにあるナビゲーション、電話、音楽、特定のアプリなどのコンテンツが、MMIモニター上にメニューとして提示され、そこから操作することができる。
昨年秋にヨーロッパで販売開始以降の受賞歴
Audi Q2は、昨年秋にヨーロッパで販売開始されて以来、数多くの賞を獲得してきた。
発売直後にドイツ デザイン評議会が主催する「自動車ブランドコンテスト」の大賞を授与されたのを皮切りに、その後も、ドイツの「アウトビルト」誌と「ビルト アム ゾンタック」紙の読者投票と専門家の審査により選ばれる「2016ゴールデンステアリングホイール」(コンパクトSUVカテゴリー)。
著名自動車誌「アウトツァイトゥンク」の「自動車トロフィー2016」、さらに、伝統ある「ドイツ デザインアワード」乗り物部門大賞など、栄誉ある賞に次々輝いていた。また、Audi Q2は、昨年秋に実施されたユーロNCAPの衝突安全テストでも5つ星の最高評価を得ている。