アストンマーティンとレッドブル・レーシング、「AM-RB001」ハイパーカーを発表


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アストンマーティンとレッドブル・レーシングとのテクニカル・パートナーシップから誕生

2016年7月5日、英国・ゲイドンに於いてアストンマーティンとレッドブル・レーシングは、AM-RB001というコードネームが与えられた革新的なハイパーカーを発表した。

quotation:evo

このAM-RB001は、英国のラグジュアリー・ブランドであるアストンマーティンと、有名なF1チームであるレッドブル・レーシングとのパートナーシップによって生み出された。

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アストンマーティンは、100年を超える歴史を持ち、世界で最も美しいGTカーを製造するスペシャリスト集団であり、一方のレッドブル・レーシングは、卓越した技術を備え、スピードと効率性を絶え間なく追及する姿勢によって、競争の厳しいF1の世界で大きな成功を収めている。

このふたつのコンストラクターによるパートナーシップで、野心的で一切の妥協を排したコラボレーションが実現し、これまでに見たこともないようなロードカーが製作されたのである。

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革新的なロードカー製作に関わった3人のキーパーソン達

なお両ブランドのビジョンを共有するこのロードカーの開発過程には、以下の3名の人物が関わっている。

その人物とは、レッドブル・レーシングのチーフ・テクニカル・オフィサーであり、世界でもっとも成功したF1マシン・デザイナーのエイドリアン・ニューウェイ氏。

そしてアストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマン氏。

さらにアストンマーティン・バイス・プレジデント兼チーフ・スペシャル・オペレーションズ・オフィサーのデイビッド・キング氏の3人である。彼ら3人が協力しながら、この類まれなパートナーシップで主導的な役割を果たした。

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このパートナーシップに於いて、ライヒマン氏とニューウェイ氏は、形態と機能を前例のない形で融合することを目指し、プロジェクトのあらゆる面において密接に協力を重ねたと云う。

その結果として生まれたAM-RB001は、公道における扱い易さや走る悦びを実現しながらも、サーキットでは従来のロードカーとは一線を画したパフォーマンスを発揮するクルマに仕上がった。

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公道走行可能なバージョンおよびサーキット専用バージョンの2タイプを用意

また、より激しいスポーツ・ドライビングを求めるユーザーのため、最新のLMP1ルマン・スポーツ・プロトタイプの仕様に沿った、サーキット専用のAM-RB001も開発されている。

公道バージョン、レーシングバージョンのいずれも軽量なカーボンファイバー構造のボディを持つAM-RB001は、過去に類を見ないエアロダイナミクス技術により、公道走行可能なクルマとしては、前例のないレベルの大きなダウンフォースパワーを発生させる。

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ニューウェイ氏設計によるこの巨大なダウンフォースは、アンダーフロアのエアロダイナミクスによって生み出された。

ライヒマン氏は、このアンダーフロアを基盤として、最先端のダイナミクスと、アストンマーティンならではのエッセンスをエレガントに融合し、純粋かつ思わず息を飲むようなダイナミックなフォルムを製作した。

新開発された高回転型自然吸気V12エンジンを搭載

このAM-RB001の詳細な技術仕様は、今後追って明らかになるが、その心臓部には、新開発された高回転型の自然吸気V12エンジンがミッド・マウントされる。車両重量を出力で割ったパワー・ウェイト・レシオは、わずか1.0である。

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高速走行における究極のエアロダイナミクスと、コンセプトの根幹となる公道における使い勝手の良さと高い快適性を実現するため、AM-RB001のサスペンション・システムには、革新的な技術と共に、ニューウェイ氏の30年以上のキャリアの中で培われてきた理論が採用された。

同様に、トランスミッションには、ニューウェイ氏がアイデアを出して、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが開発した「クリーン・シート」デザインが採用された。

他の追随を許さないニューウェイ氏の専門知識により、AM-RB001は非常に軽くコンパクトに仕上がっていると同時に、素晴らしい快適性を備え、ドライバー&パッセンジャーおよびV12エンジンのための十分なスペースが確保されている。

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AM-RB001は、公道走行可能なロードカーであり、かつサーキットで究極のパフォーマンスを発揮する

そのレッドブル・レーシング・チーフ・テクニカル・オフィサーのエイドリアン・ニューウェイ氏当人は、AM-RB001プロジェクトに関して、次のように述べている。

「私は、長年にわたって、公道走行可能なロードカーを設計したいという思いを抱いてきました。

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レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズを設立したことによって、この思いは実現に一歩近づきましたが、この夢を実現するためには、自動車メーカーと共に作業を行うべきであると確信していました。

自動車メーカーとして、まず初めに私の頭の中に思い浮かんだのがアストンマーティンでした。レッドブル・レーシングとアストンマーティンによって生み出される相乗効果は言うまでもないでしょう。

レッドブル・レーシングは、純粋にパフォーマンスを追求するということに関しては卓越した能力をもっています。

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美しく、速く、そして快適なGTカーを製作するというアストンマーティンの能力は、今回のプロジェクトに大きなメリットをもたらします。

私は常に、AM-RB001はサーキットで究極のパフォーマンスを発揮する能力を持った、公道走行可能なロードカーであるべきだと信じてきました。

これが意味することは、AM-RB001が2つの異なる特性を備えたクルマでなければならないということです。

扱い易く快適でありながらも、途方もないパフォーマンスを発揮するテクノロジー。これこそが、私がこのクルマに求めた秘密の鍵なのです。」

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ミッドシップ・エンジンと2シーターで、軽量構造からパワー・ウェイト・レシオは1.0

対してアストンマーティン・バイス・プレジデント兼チーフ・スペシャル・オペレーションズ・オフィサーのデイビッド・キング氏は、今プロジェクトの成果について、次のように付け加えた。

「アストンマーティンで働くということは、非常に特別なプロジェクトの一員になるということでもあります。

その中でも、AM-RB001プロジェクトは、まさに一生に一度あるかないかの夢のプロジェクトといえるでしょう。

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もちろん、これはエンジニアリング面における壮大なチャレンジでもあります。しかし、常識を覆そうというこのプログラムの目標が、プロジェクトに関わったすべての人々の闘志に火をつけたのです。

私たちは、ここゲイドンに、世界有数の人材と施設を持っています。私たち全員は、偉大なことを成し遂げて、アストンマーティンをロードカー・パフォーマンスの絶対的な頂点に押し上げようというモチベーションを持って仕事をしています。」

そしてアストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマン氏は、「エイドリアンやレッドブル・レーシングといった組織と緊密に協力することは、私たちにとって素晴らしい経験となっています。

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目標を設定するにあたって、私たちはこれまでアストンマーティンには決してなかったクルマ、あるいは世界中のどこにも存在しなかったクルマ、まさにAM-RB001のようなクルマを製作することを目指しました。

そして、もっとも効率的なエンジニアリングと、もっとも美しいスタイリングを、一切妥協することなしに実現するという、極めて困難なチャレンジに取り組みました。

私の個人的なチャレンジは、AM-RB001の卓越したパフォーマンスと、そのパフォーマンスを引き出すためのユニークな方法となって現れています。

そのスタイルは、非常に革新的である一方で、アストンマーティンでなければ表現できない形態や美しさも兼ね備えています」と語っている。

AM-RB001は新たなベンチマークを打ち立て、アストンマーティンをさらなる高みへと引き上げる

アストンマーティン社長兼最高経営責任者(CEO)のDr.アンディ パーマー氏は、「AM-RB001は、真に注目に値するプロジェクトです。このようなプロジェクトを実現できたことを大変誇りに思っています。

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アストンマーティン、エイドリアン・ニューウェイ、レッドブル・レーシング、そして多大な貢献をしてくれたプロジェクト・パートナーのAFレーシングAGが一緒に仕事をすることによって、独創的なコラボレーションが誕生しました。

最高レベルのロードカーとレーシングカーを融合する究極のコラボレーションです。プロジェクトが進むにつれて、まさに歴史を塗り替えるようなハイパーカーの誕生が現実味を帯びてきました。

AM-RB001は、パッケージング、効率とパフォーマンスの面で新たなベンチマークを打ち立て、アストンマーティンをさらなる高みへと引き上げるでしょう」と述べた。

最後にレッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナー氏は、「レッドブル・レーシングは、非常に競争の激しいF1マシンの開発において、常に革新を追求しています。

レッドブル・テクノロジーズのコンセプトやオペレーション手法といった専門知識が、今回の先進的なプロジェクトとパートナーシップに適用されました。

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アストンマーティンとの関係およびAM-RB001の実現は、時代の先駆けとなるものであり、両者の相乗効果と新たな境地を開拓したいという願望から生み出されたものです。

AM-RB001は、このような協調の精神にインスピレーションを受けた製品なのです」と語っている。

このパートナーシップに於いて、AM-RB001のエンジニアリング面はQ by Aston Martin Advancedおよびレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが共同で担当し、製造はアストンマーティン・オリジナルのハイパーカー、One-77が製造されたアストンマーティンのゲイドン工場で行なわれる。

製造台数は、今後製作されるプロトタイプと25台のサーキット専用バージョンを含めて、99~150台を予定。車両の納車は、2018年より開始される予定となっている。

アストンマーティン ホームページ
http://www.astonmartin.com/ja