4月1日、国内カートレースの最高峰「全日本カート選手権の2018シリーズ」がいよいよ幕を開けた。滋賀県・琵琶湖スポーツランドで他に先立って行なわれたのは、FS-125部門の西地域第1戦だ。
全日本カート選手権には「OK」と「FS-125」というふたつの部門があり、FS-125部門は全日本のファーストステップに当たるもの。
その選手権は日本を西地域と東地域に分けて、まずそれぞれの地域で5戦ずつを行なった後、最後に両地域の選手が一堂に会して東西統一競技会(決勝のシリーズポイントは西/東地域大会の1.5倍)を実施。全6戦中有効5戦で各選手のポイントを集計して最終ランキングが決定されるシステムだ。
初夏を思わせる陽気に恵まれた琵琶湖スポーツランドでの開幕戦を制したのは、同部門2年目の15歳、清水英志郎だ。
清水はまず予選ヒートを独走して1位でゴールすると、決勝もスタート直後から2番手を引き離して悠々とラップを重ね、最後は約3.5秒のリードを保って26周のレースをフィニッシュ。一日を通じて一度もトップを譲ることのない完璧なレースで自身2勝目を果たした。清水に続いてチェッカーを受けたのは14歳の嶋田隼人。
3番グリッドから発進した決勝ではスタートで4番手に後退するも、そこから着々と順位を上げ、全日本デビュー戦にして2位を獲得してみせた。
2番グリッドから決勝をスタートした17歳の伊東黎明は、レース中盤まで2番手を単独走行していたが、追い上げてきた嶋田に逆転を許して3位に。それでも2017年第4戦の優勝に続く2度目の表彰台獲得には、今後への手応えを感じていた様子だ。
またこの大会ではジュニアカート選手権の西地域第1戦も同時開催された。ジュニア選手権には当該年12歳以上15歳未満の選手が対象のFPジュニア部門と、同9歳以上13歳未満の選手が対象のFPジュニアカデット部門がある。
選手権のシステムは全日本FS-125部門と同じで、すべてのレースが全日本FS-125部門の大会に併催される。
FPジュニア部門の決勝では、最終ラップまでトップが入れ替わる熱い戦いが繰り広げられた結果、カデット部門からステップアップしてきた12歳の宮島昊雅が4番グリッドからデビューウィンを達成。カデット部門では、フル参戦初年度の10歳、西田光来がポールからの独走で初優勝を飾った。