自動車関連の最先端のバーチャルテストサービスを提供するS&VL（本社：群馬県太田市、代表取締役：村松英行）は、マツダ株式会社（本社：広島県安芸郡、代表取締役：毛籠勝弘）と新世代自動車の開発に於けるデジタル技術及び人間工学の活用について協力することで10月24日に合意した。

協力合意に至った背景には、近年、自動車開発期間が短くなり、モデルベース開発やシミュレーションを活用したデジタル開発が急速に進展していることがある。

また自動運転技術、先進安全技術に代表される安全で快適な自動車のニーズが高まっていることもその一因となった。

S&VLは、最新鋭のドライビングシミュレータ「DiM300」を導入したアジア初のエンジニアリングサービス企業。

主に自動車メーカーやサプライヤー向けに実験・シミュレーション技術を基盤としたサービスを提供している。社名はSimulation & Virtual testing Lab. の頭文字をとって命名された。

より具体的には、最先端のドライビングシミュレータを活用して、バーチャルテスト環境の提供から、プラントモデルの開発、評価、開発プロセス改革の提案まで、ワンストップのソリューションを提供してきた。

そのため豊富な現場経験に基づく実験技術を強みとし、バーチャル技術との組み合わせによって、開発効率の向上、製品品質の向上、開発期間の短縮といった製造業の課題を解決し、製品開発の進化を目指している。

今回の協業では、DiM300をコアとして高度なバーチャルテストサービスを提供することで、自動車会社およびサプライヤーと連携し、車両開発プロセスの強化に取り組む。そのなかには、DiM300の高い再現性・安全性を活かした人間研究も含まれる。

このような技術的背景を踏まえ、新世代自動車の開発に取り組むマツダの方向性とが一致したことから、両社は今合意に至ったという。

より詳細には、高度なバーチャルテストサービス、デジタル開発技術および人間工学的評価手法に関する共同研究・技術協力を通じ、革新的かつ安全性・快適性に優れた自動車開発の推進の研究に関して連携協力していく。

S&VL株式会社 代表取締役の村松英⾏氏は、「S&VLはマツダ株式会社との協力合意を⼤変光栄に思います。S&VLのメンバーは⾃動⾞業界でシミュレーション技術開発、実験技術開発に従事してきました。

その強みを⽣かし⾃動⾞開発‧部品開発におけるデジタル開発推進をサポートいたします。人が何をどのように感じるかは⾃動⾞の性能にとって⼤変重要な評価事項です。

S&VLが得意とする⾃動⾞のシミュレーション技術・バーチャルテスト技術とマツダ株式会社の有する技術・知見を融合させ、革新的かつ安全性・快適性に優れた自動車開発を推進する⽬的で今回の合意に至りました」と話している。