デンソー
(本社:愛知県刈谷市、社長:林 新之助)は11月18日、マルヤス工業
(本社:愛知県岡崎市、社長:山田 泰一郎)との間で、デンソーのカーエアコン用ホース・配管事業譲渡に関する検討を開始することで基本合意したことを明らかにした。
当該事業譲渡の対象となるカーエアコンシステムを構成するホース・配管事業は、デンソー傘下のデンソーエアシステムズ(本社:愛知県安城市、社長:齋田 利弘)が主に開発・製造を担ってきた。
エアシステムズは、1974年にデンソーが資本参加して以来、デンソーのエアコン部門の一翼を担う会社として、車室空間の機能性や快適性の向上に加え、環境に配慮した製品の開発を通じて、車両の省エネルギー化や脱炭素化に貢献してきた。
また、デンソーは、販売機能と一部の製造機能を担っており、グループ全体で事業を推進している。
さて今回、基本合意の相手先であるマルヤス工業は、自動車部品を中心に、熱交換技術や成型・加工技術を核とした幅広い事業を展開しており、特に車両向け配管領域に於いては、吸排気や燃料、冷却水用途など多岐に渡る配管製品を手掛け、世界有数の知見と高度な技術力を有している。
今後、デンソーとマルヤス工業は合意に基づき、エアシステムズの全株式およびデンソーが保有する当該事業に関連する機能の譲渡に向けた、具体的な検討を進めていく。
両社は今回の株式譲渡を機に、エアシステムズはマルヤス工業との間で事業基盤を相互に活用し合いながら、これまで培ってきた技術や人財を最大限に活かした新たな事業展開を図っていくことで、さらなる成長を目指す。
一方でデンソーは、関係者と丁寧な対話を重ねながら、ホース・配管事業を競争力あるパートナーに承継することにより、当該事業の持続可能な供給体制の構築に貢献していくと結んでいる。
なお最後に当該の事業譲渡は、各国・地域の競争法当局の承認取得等を条件とする予定としている。
