LiDARに係るソリューション企業のHesai Technology(合賽科技/河西<ヘサイ>テクノロジー、本社:中国・上海、CEO:イファン・“デイビッド”・リー)は8月14日(米カリフォルニア州パロアルト発17時)、トヨタ自動車から新たな設計受注を獲得したことを発表した。
Hesaiの長距離車載用LIDAR ATXは、同社の中国に拠点を置くトヨタの合弁会社が製造するこの新エネルギー車に搭載され、2026年に量産開始となる予定という。
そんなHesai Technologyは、米国市場に上場している中国のテクノロジー企業で、センサーなどのLIDAR製品の開発・販売を行ってきた。同社の製品は、主にADAS、車両自動化、ロボット工学、産業分野で利用されている。
同社が提供するLIDAR は、独自開発したレーザー パルスによる光検出および測距 (LIDAR) 技術が強み。測定時に高解像度の 3D マップ作成と環境内のオブジェクトを検出する上で優位点がある。
今回、設計技術を提供するHesaiでは、「中国当地のトヨタ自動車は電動化と知能化への移行を加速させています。新エネルギー車が成長を牽引する一方、業界をリードする先進運転支援システムは新たなペースを生み出しています。
強固な現地研究開発エコシステムを基盤に、グローバルなエンジニアリング基準と中国のイノベーションをシームレスに統合し、よりスマートで環境に優しいモビリティを大規模に提供しています。
この提携は、世界的に有名な自動車メーカーからの承認を得て、HesaiのLiDAR市場に於けるリーダーシップを再確認するだけでなく、Hesaiと日本の自動車産業との協力の新たな章の幕開けとなります」と話す。
ちなみにHesaiのATXは、同社の最先端技術プラットフォームを統合し、光学機械設計とレーザートランシーバーモジュールを包括的にアップグレードさせるという。また併せてコンパクトなフォームファクターと強力なパフォーマンスを兼ね備えており、大手OEMメーカーから高い評価を得ているとした。
ATXはすでに複数のモデルでの設計受注も獲得しており、複数のOEMメーカーが2025~2026年生産ラインに標準搭載される予定という。
そうしたなかでHesaiは、「今後、Hesaiは最先端のLiDAR研究開発および製造能力を活用し、トヨタが新エネルギー車市場における合弁ブランドの新たなベンチマークを確立できるよう支援します。
両社は、運転支援システムをより安全で快適、そしてよりインテリジェントなものにするという共通のコミットメントに基づき、クラス最高のインテリジェントドライビングエクスペリエンスをマスマーケットに提供することを目指します」と結んでいる。