ボルボEX90、ワールド・ラグジュアリー・カー・アワードを獲得


ボルボ・カーズは4月16日、ワールド・カー・アワードに於いてワールド・ラグジュアリー・カー・アワードのタイトルを獲得したことを明らかにした。マンハッタン開催のニューヨーク国際オートショーに先立ち、結果が発表され、 EX90が栄冠を手にした。

このワールド・カー・アワード( World Car Awards )とは、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー( WCOTY )とも呼ばれている賞典で、初実施は2003年( 正式発足は翌年の2024年 )。

それは世界30カ国から集結した100名規模の自動車ジャーナリストによって選出されるもの。但し、その趣旨は、既存の国別および地域別のカー・オブ・ザ・イヤー・プログラムと競合するのではなく補完する役割を果たすと結ばれている。

ワールド・カー・アワードによると、その指命は「急速に変化する世界規模の自動車業界に於いて自動車の卓越性、リーダーシップ、革新性を表彰し讃えること」だとしている。

]対象となる車は、受賞年の3月30日までに少なくとも2つの大陸の少なくとも2つの主要市場( 北米、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ )で販売されている必要がある。

ちなみに2006年以降、パフォーマンス、グリーンカー、カーデザインの賞が追加。2013年4月には、今回ボルホEX90が獲得したラグジュアリーデザインの賞が新設されている。

さて今回のワールド・カー・アワードでは、30か国から集まった96人の自動車ジャーナリストが広範囲に亘るテストドライブでEX90 を評価した。彼らによるとボルボEX90 は、過去12か月間に発売されたBEVのなかで最も印象的な7人乗りファミリー向けSUVであると称している。

この評価を受けてボルボ・カーズのホーカン・サミュエルソンCEO(最高経営責任者)は、「厳しい競争の中での受賞でしたが、この賞はEX90が世界中の最も要求の厳しいお客様に受け入れられていることを証明しています。

EX90のデザインアプローチはシンプルで、スカンジナビアデザインの基本原理のいくつかに集約されています。その重要な点は、形態は機能に従うということです。

フロントエンドは、堂々としながらも滑らかな丸みを帯びており、車体の周囲を空気が最適に流れるようになっています。このデザインは、サイドグレージングなどのフラッシュエレメントと相まって、空力特性と効率も大幅に向上しています。

また車両開発にあたってEX90にLiDARを統合することは空力上の課題だったのですが、カメラ、レーダー、超音波センサーと組み合わせることで安全性の向上に貢献するべく、真摯に取り組みました。

この際、その有効性を最大限に高めつつ空気抵抗を減らすために、私たちは LiDARをルーフラインの中央の薄型カバーの下に統合しました。

また静かなキャビン空間を実現させるべく、構成素材には革新的なマテリアルが導入されています。例えばノルディコは、エレガントな外観のレザーフリーのシートで、スウェーデンとフィンランドの森林から採取されたリサイクル素材とバイオアトリビュート素材を使用しています。

加えてEX90は7人乗りの車室内構成を実現させているにも関わらず、広々としたトランクスペースも備えています。7人乗りのEX90は、3列目シート後方に最大324リットルの荷物を収納できるのです。

更に3列目を折り畳むと、収納容量は最大697リットルとなり、EX90は同クラスの車の中でも際立った存在となっています」と車両構成について説明した。

なお、この栄誉によりボルボ・カーズが獲得したワールド・カー・アワードタイトルを3つとなった。初受賞は2018年にボルボXC60がワールド・カー・オブ・ザ・イヤーを獲得。2024年にボルボEX30が獲得したワールド・アーバン・カーをしている。