マツダ、次世代バイオ燃料の地産地消モデル構築へ


「ひろしま “Your Green Fuel” プロジェクト」参画で広島の自動車用次世代バイオ燃料の地産地消モデル構築を目指して

マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道)は「ひろしま自動車産学官連携推進会議(以下、ひろ自連)」のエネルギー専門部会活動の一環として、株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充)と「ひろ自連」が共同で進める、自動車用次世代バイオ燃料の普及拡大に向けた広島での実証事業計画「ひろしま “Your Green Fuel” プロジェクト」に参画する。

この「ひろ自連」は、サステイナブルな自動車社会の実現に向け、化石燃料に代わるカーボンニュートラルな自動車用燃料の地産地消モデルの構築を目指しているもの。

このひろ自連と連携するユーグレナ社は、2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の国産実用化計画に取り組んでおり今回、両者はエネルギーと自動車の分野を超えた協業により、広島での次世代バイオ燃料の実証事業プロジェクトを推進していくことで合意した。

上記プロジェクトは、ユーグレナ社が推進する「国産バイオ燃料計画」と連携。カーボンニュートラルな次世代バイオ燃料の原料製造・供給から利用に至るバリューチェーン全体を広島地域で支える地方創生モデル構築を目指している。

具体的には、微細藻類由来の油脂や広島地域の家庭や企業から排出される使用済みてんぷら油などを原料としたバイオ燃料をつくり、広島地域での乗用車等でこれを使用する取組みを2020年を目途に開始する。

また広島県内の事業者が、排出したCO2などを活かした広島での微細藻類の培養に加え、微細藻類残渣を用いた農・畜・水産向け肥料・飼料の研究についても検討していく。

これに対してマツダは、クルマのライフサイクル全体を視野に入れ、「Well-to-Wheel」の考え方にもとづき、地球や社会と永続的に共存する自動車をより多くの人々に提供するべく、これに貢献していく構え。

株式会社ユーグレナ
創業: 2005年8月9日
代表取締役社長CEO: 出雲 充
概要: 2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの屋外大量培養技術の確立に成功し、 微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品などの開発・販売を行うと共に、バイオ燃料の生産に向けた研究を実施。2012年12月東証マザーズに上場、2014年12月東証1部に市場変更。経営理念は「人と地球を健康にする」。
所在地: 東京都港区芝5-29-11 G-BASE 田町2・3階

ひろしま自動車産学官連携推進会議
設置時期: 2015年6月11日
目 的: 広島地域の自動車産業を活性化するための旗印として掲げた「2030年産学官連携ビジョン」の着実な実現を目指す。
常任団体: ひろしま産業振興機構、マツダ株式会社、国立大学法人広島大学、中国経済産業局、広島県、広島市