ホンダ、汎用エンジン「GCV」シリーズを全面改良


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘)は、汎用エンジン「GCV」シリーズをフルモデルチェンジし、欧州の各種作業機械メーカーに向けて2018年9月より順次販売を開始する。

GCVシリーズは、芝刈機や高圧洗浄機のパワーユニットとして、累計生産台数は全世界で3,600万台を超えた。同新シリーズは従来のGCV160・同190の2構成から「GCV145(145cm3)」、「同170(166cm3)」、「同200(201cm3)」の3モデルを設定とした。

燃費性能はそのままに燃焼室形状の変更などによる燃焼技術の向上により、クラス最大の出力・トルクを実現。同時に始動性の向上や振動の低減など一般家庭での使用を前提とした作業機器用パワーユニットとしての使いやすさも追求した。

また新型GCVシリーズを生産する熊本製作所では、二輪車生産のノウハウを活用した「GCV自動化組立ライン」を導入し、高効率かつ高品質なエンジン生産を可能とした。さらに新型GCVシリーズは同社の歩行型芝刈機にも搭載され、オーストラリア、欧州、北米、日本など各地域で順次発売する予定となっている。

販売計画台数(国内海外合計・2018年度)は、GCV145/GCV170/GCV200 合計:400,000台となっている。

新シリーズの主な特長は、エンジン骨格の抜本的な見直しを図り、構造や構成部品の最適化などにより従来モデル比4%(約0.4kg)※4の軽量化を図りながらクラス最大の出力とトルクを実現。
併せて燃焼室形状を従来のバスタブ型からペントルーフ型へ変更するなどで、さらなる燃焼技術の進化を図ることでクラストップレベルの低排出ガスを実現。世界有数の厳しい排出ガス規制のひとつである欧州排気ガス規制EU Stage Vをクリアさせた。

同時に、始動性も向上させることで一般家庭向け作業機器用パワーユニットとしての使いやすさを追求した。騒音・振動面では、樹脂製マフラープロテクターの採用やマフラー内部構造の改良により、エキゾーストノイズの音質を改善。また、クランクシャフト形状の最適化により振動も低減した。

デザインは、従来エンジンの取り付け位置など搭載互換性を確保しながら、供給先である相手先ブランド(OEM)の商品デザインの自由度を拡大する新デザイントップカバーを採用。

使い勝手面では、オイルフィラーの位置を最適化すると共に、燃料給油口の口径を拡大するなど使い勝手を向上させた。

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