国内外では一部、「テスラ モデル3」発注予約のための行列ができる事態に
テスラモーターズ(本社:米国カリフォルニア州パロアルト、会長兼CEO:イーロン マスク、以下テスラ)は、予てより開発中としていた次世代の大衆向け電気自動車(EV)Tesla Model 3(テスラ モデル3)の予約をグローバルで3月31日(木)から開始。
そして明けて日本時間の4月1日・午後12:30から、米・カルフォルニア州のホーソンに於いて、同車の発表イベントを実施した。
気になる車両価格は、ガラストップルーフ等のオプションなどが未装着のベース仕様では、予定通りの3万5000ドル(約390万円)、発売は2017年末予定で、噂通りの低価格かつ車両の高性能化を実現した。
イベントでは、イーロン・マスクCEO自らが登壇し、「地球のCO2レベルが急激に上昇し、温度上昇も右肩上がり。環境汚染の問題も残り猶予がありません。
そうした中、既存のガソリン車から、電気自動車(EV)へのシフトが求められています。当社は、そのEVをこれまで以上に安く、広範囲なお客様へお届けするためモデル3を開発しました。
当初、創業時にロードスターからEV販売を開始した当社は、現行車のモデルSで、ガソリンエンジンを搭載した高性能スポーツカーを凌ぐ圧倒的な動力性能を達成しました。
このモデルSは、米国のコンシューマーレポートで、史上最高の評価を獲得。さらに自動運転モード「オートパイロット」を搭載した世界最高峰のセダンとなりました。
そして次いで、ファルコンウィングが特徴のモデルXを発表した後、今日、テスラの歴史上最も低価格の「モデル3」を発表いたします。
このモデル3は、ベースグレード車で静止状態から時速60マイル(約96km/h)に達するまで約6秒。
高速充電器「スーパーチャージャー」に対応し、1度の充電で走行可能な距離は215マイル(約350km・米国EPA基準、<※MOTORCARSによる注釈>一般的に米国EPA基準は、日本のJC08基準よりも厳しいとされる)を誇ります。
しかもコンパクトな車体でありながら、約2mのサーフボードも車内に収容程、充分な居住空間を確保した上で、前後のトランクルームに大きな荷物スペースを用意しています。また運転席横には15インチの大型タッチパネルスクリーンを搭載しました。
自動駐車、自動ブレーキ、自動の車間・車線維持・レーンの自動変更などが標準装備される他、テスラSと同じく通信を使った機能の自動追加がなされることになります。
今後は、インフラ整備にも注力し、2017年の末にはスーパーチャージャーの拠点数を、現在の全世界約3600カ所から2倍の約7200カ所(現在、3689カ所のディスティネーションチャージャーは1万5000カ所)に。
併せてテスラのショールームも現在の215店から441店に拡大。製造に於いても年間50万台の生産を目指します」と車両購入をたたみ掛けた。
車両低価格化の鍵は、アルミ素材中心で構成された上位車両のモデルSとは異なり、鋼鈑部材等も組み合わせ、コストダウンを図ったところにある。なおモデル3に用意されている車体色はガンメタ、シルバー、レッドの3色。
先の通り、予約は2016年3月31日(米国中央時間)からスタート。
日本でも預託金15万円で予約が開始され、世界で最も早く3月31日を迎えた同日の午前10時から、既にモデル3の店頭先行予約が開始されており、米国内のみならず日本に於いても、一時期のモバイル端末同様の行列ができた。
https://www.youtube.com/watch?v=I2MNqLE3gKg
https://www.youtube.com/watch?v=fcCaI5Yjvu4
ちなみに発表初日の段階では、昨年度の同社生産実績5万台の3倍近い13万4000台以上の予約を確保したとされる。
仮に、この予約台数分がそのまま納車まで維持され、予約ユーザーのすべてがテスラ モデル3を実購入すれば、少なくとも約45億ドル以上の売り上げが達成できる計算となる。
Model 3 | テスラモーターズジャパンWebサイト
https://www.teslamotors.com/jp/model3
テスラ青山:東京都港区南青山2-23-8
テスラ心斎橋:大阪府大阪市中央区南船場4-2-4
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