株式会社ZMP(東京都文京区、代表取締役社長:谷口 恒、以下ZMP)は7月13日、歩道走行を目指す宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」のプロトタイプを開発した。
同社は、物流現場の人手不足問題解消に貢献することを目指し、2014年に物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の開発に着手、昨年より出荷を開始している。
今回開発したCarriRo Deliveryは、この開発ノウハウを使い、宅配やフードデリバリー業界の配達員不足という課題解消に加え、買い物弱者と呼ばれる人々の日々の買い物を手助けすることを目指していると云う。
CarriRo Deliveryは、宅配ボックスを搭載し、レーザセンサとカメラで周囲環境を360度認識しながら最大時速6kmで自動走行する。また、遠隔監視を行うと共に必要に応じて遠隔操作を可能としている。
今年8月以降、随時、実証実験パートナー企業様と技術面、サービス面の検証を実施。
その第1弾として、銀のさらを展開する株式会社ライドオン・エクスプレスと寿司デリバリーサービスに関する実証実験を開始することが決定している。
なお現在日本には、ロボットが歩道を自動走行することを想定した法制度が存在しない。そこでまずは私有地内での実証実験を実施しつつ、公道での実証実験の実現を目指していく構えだ。
【仕様】
サイズ:1330 (全長) x 750 (幅) x 1090 mm (高さ)
重量:90kg
積載重量:100kg
速度:最大時速6km
稼働時間:8時間
登坂力:約8度