シルフェオの買収により、コネクティビティやモビリティ技術の開発力が向上
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)と、仏・ルノー S.A.S.(本社:仏・ブローニュ=ビヤンクール、CEO:カルロス ゴーン、以下、ルノー)のアライアンスは、フランスのソフトウェア開発会社 シルフェオを買収し、コネクテッド・カーおよびモビリティサービスプログラム開発の速度を加速させる。
この発表は9月20日、ルノー・日産アライアンスのコネクテッド・カーおよびモビリティサービス担当のアライアンスSVPであるオギ レドジク氏が発表した。
レドジク氏は、この発表にあたり「シルフェオのソフトウェア開発者とクラウドエンジニアがアライアンスの一員となり、私たちの次世代コネクテッド・カーやその他の先進技術の開発に携わる、という非常にユニークな機会です。
世界の自動車産業が大きく変化していくこの新時代に、彼らは非常に重要な役割を担っていくでしょう」と述べた。
quotation:IntTransportForum
アライアンスは、2020年までに自動運転技術を10車種以上に採用される計画だと云う。
両社のアライアンスでは、コネクテッド・カー技術の普及によりカーライフが向上し、顧客に対してより広く新しいサービスを提供することができるようになり、事業の効率が高まると語っている。
40名のエンジニアとコンサルタントが有する開発ノウハウを享受
先のレドジク氏によると、「今回の買収は、このようなアライアンスの技術開発を加速させる最も新しい取り組みです。
今年1月に私がコネクテッド・カーおよびモビリティサービスを率いるアライアンスSVPに就任して以降、世界第4の規模の自動車グループであるルノー・日産アライアンスは、技術者300名の採用活動を展開しています。
さらに40名の技術者とコンサルタントを有するシルフェオとの協業は、アライアンスにソフトウェア開発およびクラウドエンジニアリングの専門知識・技術をもたらしてくれます。
また、彼らの開発技術を得ることで、お客さまにより良い商品やサービスを提供することが可能になるだけでなく、事業の効率性にもつながります。
シルフェオの買収は、ルノー・日産アライアンスが、自動車業界において革新的なリーダーシップを継続してくために行っている様々な方策のひとつに過ぎません」と付け加えた。
今買収は、「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けて、両社のアライアンスが継続して行ってきた取り組みの方向性を反映している。
この両社の戦略は、電気自動車、自動運転、コネクティビティサービスをはじめとした最先端の技術を、量産車に対して手頃な価格で搭載・提供していくことを目指しているようだ。