日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は10月25日、新世代電動パワートレイン「e-POWER」を搭載した「セレナ e-POWER」を、第45回東京モーターショー2017(一般公開日:10/27~11/5、会場:東京ビッグサイト)で公開する。
日産の独自仕様である「e-POWER」は、昨年11月にマイナーチェンジした「ノート」に初搭載されたもので、エンジン自体を発電用専用ユニットとして使う新たな形のシリーズハイブリッドである。
これにより、さまざまなシーンや走行環境に於いて、100%モーター駆動ならではの低速域のトルクフルな加速と、優れた静粛性を実現させる狙いがある。
今回、参考出品車として東京モーターショーで公開される「セレナ e-POWER」は、「セレナ」そのままのスペースユーティリティの高さに、モータードライブによる独特の出力特性が愉しめること、そして燃料さえ補給し続ければ、長距離走行もこなず電動車であることが訴求ポイントとなる。
基本的な外観自体は既存セレナと同一とし、グリルに「e-POWER」の象徴であるブルーのアクセントを施した上で、専用LEDテールランプや、専用アルミホイールなどのエクステリアパーツを搭載している。
また、インテリアにもブルーアクセントを施し、2列目シートはキャプテンシートを採用することで、快適な移動空間を狙っている。
さらに、従来からの「セレナ」で一定の評価を得ていた高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」を「セレナ e-POWER」にも搭載する。なお「セレナ e-POWER」の気になる発売時期は、2018年春の発売開始を想定している。
気になるモーターの仕様等は、10月24日に日産が公表した段階に於いてはまだ明らかになっていない。
大柄な車格だけに、スポーティという訳にはいかないと考えられるものの、ある程度、俊敏な動きが実現されているかが、この車両を所有の選択肢に加えるが否かの鍵となろう。
一方、「e-POWER」という仕様ゆえに、大型のバッテリーユニットを搭載しておらず、現段階に於いては、車両を長期保有する場合のバッテリーコストの心配をしなくても良いところは、ある意味美点のこひとつと云えるかも知れない。
また同じ日産の電動車でも、いわゆるワンボックスタイプの「e-NV200」では、実用上の航続距離は限られている。
そうしたことを踏まえると、実用の速度領域で100kmあたり迄と云う都市部の使い勝手を考えた場合、「e-NV200」の性能を踏襲しているとすれば、ある程度の加速性能も得られそうだ。
なお日産では、「同車の発売に先立ち、本日よりお客さま向けの「セレナ e-POWER」特設サイトをオープンし、順次同車の車両情報を提供していきます」と述べている。
セレナ e-POWER 特設サイト
:http://www.nissan.co.jp/SERENA/NEW/