三菱自動車工業、燃費不正問題改善に関わる特別調査委員会の委員を追加選任


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三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼COO:相川哲郎、以下、三菱自動車)は、同社製車両の燃費試験における不正行為の問題に関して、4月25日付で設置した特別調査委員会の委員として独立性のある外部有識者として八重樫武久氏を追加選任した。

これに伴い、特別調査委員会の委員は4名となる。この特別調査委員会の委員追加選任について三菱自動車工業では、「八重樫氏は、車両開発に深い知識と経験をお持ちであり、その御意見を反映頂くことは、特別調査委員会の調査及び再発防止策の提言に有益であると考えています」と述べている。

八重樫武久氏の略歴等は以下の通り

mitsubishi-motors-corporation-adding-appoint-a-special-investigation-committee-of-involved-in-improving-fuel-efficiency-fraud-problem20160603-1氏名: 八重樫 武久 (工学博士)
株式会社コーディア代表取締役・シニアコンサルタント

  • 1943年:10月生まれ・73才。北海道札幌市出身。
  • 1969年:北海道大学大学院工学研究科機械工学修士課程を修了。
  • 1969年:トヨタ自動車工業株式会社入社。クラッチ、ミッションの設計を担当。
  • 1971年:11月・クリーンエンジン開発プロジェクト(マスキー法対応)要員として東富士研究所に異動。以来、一貫してクリーンエンジンの研究開発に従事。
    具体的には、排気浄化システムを中心にエンジン制御、燃料噴射系、燃焼制御、過給エンジン、リーンバーンエンジンの開発を担当。
  • 1989年:アメリカカリフォルニア州LEV(Low Emission Vehicle)、排気浄化システムの故障診断(OBD)などクリーンエンジン全般の開発統括リーダを務める。
  • 1996年:3月・初代プリウス搭載ハイブリッドシステム開発リーダの指名を受け本社技術部に異動。量産自動車として世界初となるプリウス搭載トヨタハイブリッドシステム(THS)量産開発をリード。
  • 1997年:3月・北海道大学より工学博士を授与される。
  • 1997年:12月・トヨタハイブリッドシステム搭載車プリウスの生産と販売開始にこぎつける。以降、自動車用ハイブリッドシステムの開発統括リーダとして開発戦略策定。
  • 1999年:ハイブリッド開発統括としてトヨタ自動車株式会社理事就任。
  • 2003年:プリウス搭載のTHSIIなどハイブリッドシステム全般の開発に従事。
  • 2005年:11月・トヨタ自動車株式会社を退職、ハイブリッド開発のアドバイザとしてトヨタ・テクニカルデベロプメント株式会社(TTDC) 技監就任。
  • 2008年:4月・株式会社コーディア設立 代表取締役に就任。
  • 2008年:11月・TTDC 技監を退任し退職
  • 2008年:11月・自動車環境技術コンサルタントとして現職。フランス電力公社(EDF)、トヨタ自動車株式会社の他、ハイブリッド技術アドバイザ。
  • 2009年:トルコ、スウェーデン、フランス、デンマークでの環境自動車関連フォーラムで講演。

受賞暦(トヨタハイブリッドシステム関連)
– 1998年:日本自動車技術会 技術開発賞。
– 1998年:財団法人 環境調査センター 環境大臣賞。
– 1998年:アメリカ連邦 環境保護庁(EPA) 環境保全賞。
– 2001年:豊田市 豊田文化賞。
– 2001年:環境保全に貢献した世界の10人 Award。
– 2002年:アメリカSEI。
(Sustainable Environmental Institute:持続可能な環境研究所)
– 2006年:スウェーデン イエテボリ市 国際環境賞。
– 2010年:IEEE(電気電子学会)Daniel E Noble Award他