三菱自と三菱商事、インドネシアのモビリティサービス大手に出資


三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表執行役CEO:加藤 隆雄)は、三菱商事株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:垣内 威彦)とインドネシア発モビリティサービス大手GOJEK社(本社:インドネシア ジャカルタ)に出資し、今後3社で共同プロジェクトを協議するパートナーシップに関する覚書を締結した。

これにより三菱自動車工業と三菱商事は、東南アジア地域のバリューチェーンに参入する構え。なお資本投下するゴジェックは、東南アジアでオンデマンド・マルチ・サービス・プラットフォームを担うテクノロジー・グループで、輸送手段に係る幅広いサービスへのアクセスやフードデリバリー、物流、そして他のオンデマンドサービスの支払いを事業化している。

同社は提供アプリを介して、2015年1月にモーターバイクのデリバリーとライドシェアサービスを開始。シンガポールに本社を構える同エリア勢力首位の「グラブ」を追って東南アジアの消費者の多様なニーズを満たすべく急拡大してきた。

現在では、一般的な東南アジアの人の日常生活の一部となる多くのプラットフォームとビジネスを運営する統合テクノロジー・グループに育っている。そのサービス範疇は、輸送やフードデリバリー、買い物代行など、現地の消費者ニーズに応え様々なサービスを提供している。

三菱自動車と三菱商事は同地域で自動車事業で強みを持っており、現在も今投資先となったインドネシアを中心に東南アジアで事業を拡大させてきた。そこで今後、グラブに対抗しようとするゴジェックのプラットフォームを活用し、新たなモビリティサービスを検討していくという。

今回の出資を受け、ゴジェックグループ社長Andre Soelistyo氏は「三菱自動車と三菱商事はこれまで世界中のお客様に、長年、信頼性と品質の高い製品、サービス、技術を提供してきており、両社との提携を誇りに思います。新たな技術を通じて東南アジアの人々の日常生活を向上させるという当社のビジョンに両社に共感いただいたことを嬉しく思います」と話している。

対して三菱自動車の益子修会長は「インドネシアを代表するスタートアップ企業であるゴジェックとパートナーシップを結べたことを大変嬉しく思います。長い歴史やブランド力を持つ三菱の自動車事業と、新しい価値観を持つ若い世代が経営するゴジェックのビジネスポテンシャルを掛け合わせることで、両社Win-Winの大きなシナジーを生み、東南アジアで新たなモビリティサービスを実現することが楽しみです。

また当社にとって、東南アジアで急速に普及しているモビリティサービスのノウハウの蓄積、市場参入の機会を得ることは、今後の成長に資すると確信しています。長年のパートナーである三菱商事とも引き続き協働して東南アジアでの事業拡大に取り組んでいきます。」とコメントしている。