国土交通省、地方版図柄入りナンバープレート導入地域の募集開始


国土交通省は5月30日、地域に独自の図柄等のイラスト入りナンバーアイディアを、全国の自治体から募集すると発表した。募集したなかで、見易さ等を同省に於いて慎重に審査し、来年10月から交付する計画を立てている。

国土交通省では、小型二輪車を筆頭に既にラグビーW 杯、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の特別仕様のナンバープレートを導入し、大会機運の醸成を図ってきた(後述)が、今後は普通自動車対象に地域振興・観光振興にも活用するべく、地方版図柄入りナンバーの導入を想定。

地元の風景や、観光資源が図柄となったナンバープレートが、該当地域の“走る広告塔”となって地域の魅力を全国に発信する試みを開始する。

これに先立ち、導入を希望する対象地域から、イラスト案を募集。図柄が採用されたあかつきには、「品川」や「福岡」など全国に116あるナンバーの地域名毎に、自治体が国に申請する仕組みとなる見込み。

なお地方版図柄入りナンバーは、「走る広告塔」として期待されており、既に50を超える地域が導入を検討しており、デザイン案を公募済みの自治体もある。

具体的な図版の見本と手は、同発表に併せて、緑の文字の背景に風景などのイラストが入るイメージ図が初めて示されている。

イメージには、カラーと白黒の2種類が用意され、カラーを選ぶ場合は交付料に加え寄付金が最低1千円必要になるとしている。

普通車と軽自動車のプレートは同じデザインになるのも特徴のひとつだと云う。利用者は、従来のプレートか、イラスト入りかを選択することができるようになる。

1.スケジュール
平成29年9月導入申込み。平成29年12月に図柄の提案。平成30年10月頃交付開始となっている。

2.寄付金を活用した取り組み支援
導入地域において、寄付金は地域の交通改善、観光振興等に資する取組みに対する支援として活用することができる。

3.新たな地域名表示の追加募集
地方版図柄入りナンバーを導入したいとの地域の要望に応えるべく、新たな地域名表示の追加募集も合わせて行う。
(1)スケジュール
(2)導入基準

※地域振興・観光振興の導入目的に沿って、従来の導入基準を一部以下の通り見直す。
・従来基準:対象地域内の登録自動車数が10万台を超えていること。
・追加基準:上記基準を満たしていない場合であっても、対象地域内に複数の自治体が存在し、かつ、当該地域の登録自動車数が概ね5万台を超え、地域名表示が当該地域を称するものとして相当程度の知名度を有すること。(観光著名地等)

ちなみに先の通りで、先行しているイラスト入りのプレートとしては、19年のラグビーワールドカップ開催記念のものが交付中。東京五輪・パラリンピックの記念プレートもデザインが7月に決まり、10月から交付される見込みとなっている。