日野自動車とトレイトン、調達ジョイントベンチャーを設立


日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、社長:下義生、以下日野)と商用車メーカーであるTRATON SE(本社:ドイツ、CEO:アンドレアス・レンシュラー、以下トレイトン)は「顧客に最高の価値を持続的に提供していくため」とする戦略的協力関係に基づく調達ジョイントベンチャー「HINO & TRATON Global Procurement GmbH」を設立した。

この両社によるジョイントベンチャーは、国際環境下から部品調達するにあたり互いのシナジー効果の最大化を目的とした連携となる。

今後は両社部門で購入検討する幅広い部品・技術の調達活動を展開していくという。同協業を通して日野、トレイトンはそれぞれ欧州、アジアをはじめグローバルな調達の領域を広げ、部品調達基盤の強化を図っていくとしている。

同連携に係る調印は日野とVolkswagen Truck & Bus GmbH (現TRATON)は、長期視点、対等かつ互恵的な戦略的協力関係の構築に向けた合意書(Strategic Cooperation Framework Agreement)で2018年4月に調印。

それによると両社は、「お客様に最高の価値を持続的に提供していく」との考え方を共有し「物流/交通に関わるソリューション調査」「既存・将来技術」「調達」等の各領域での協力を検討していくという。

なお新設立されるジョイントベンチャーへの出資比率はトレイトン 51%、日野 49%になり、ミュンヘンと東京の2か所にオフィスを構えることになる。

この取り組みについて日野自動車の下社長は、「今回設立されたジョイントベンチャーは、日野がお客様のニーズに応える商品をより迅速に、適正な価格でお届けするための具体的な協業の第一歩です。

2018年9月に発表した電動車/電動技術の協業を含め、他の協業領域についてもTRATONと更なるシナジーを追求してまいります」と話している。

一方でトレイトンのレンシュラーCEOは、「日野とのパートナーシップはトレイトンが強い意志をもって遂行するグローバルチャンピオン戦略にとって重要なものです。

私達のお客様はさらに多くのサプライヤーの恩恵を受けることになるでしょう」と述べている。