デンソー、電動化・自動運転分野関連で2020年迄に米国生産会社に約1千億円を投資


併せて2020年までに、約1千名の従業員を現地で新規採用する計画。これにより電動化・自動運転分野のグローバル生産体制を強化へ

株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、社長:有馬 浩二)は、米国、テネシー州の生産拠点「DENSO MANUFACTURING TENNESSEE, INC.(以下、DMTN)」に対して電動化や自動運転など新分野に関わる生産体制を強化するべく、来る2020年までに、約1千億円(10億ドル)の投資を行う。

またこれに併せて同じく2020年迄に、約1千名の従業員を現地で新規採用する計画を打ち出した。

現在、同社の生産拠点DMTNはデンソーグループ傘下では北米最大の生産拠点である。

生産製品は、主にオルタネーターやスターターなどの電装品、メーターやヘッドアップディスプレイなどの情報安全製品。

さらにエンジンECU(Electronic Control Unit)などの電子部品を生産している。

同社によると、今後、北米地域では電動化や自動運転、高度運転支援など、新分野製品の需要拡大が見込まれるとする。

そこで今回の投資では、主にこれらの分野に於ける生産能力を増強するため、工場建屋の拡張、及び生産設備の新設、増強を行う。

また先の通りで、同拠点で新たに約1千名の従業員を採用し、現地での生産体制の強化を図っていく。

そもそもデンソーは、1966年にシカゴ事務所を開設したのを皮切りに、以来50年以上に亘って米国事業を展開してきた。

具体的な数字上の生産でも、1984年のミシガン工場を開設して以来、現地生産を拡大し、当地に根ざしたオペレーションを行ってきた。

同社では、これらの実績を踏まえ、「今後も、環境や安心・安全といった重点分野における投資を進めると共に、地域のお客様のニーズに応えることで、現地経済および自動車産業の発展に貢献していきます」と結んでいる。

DMTNの概要
社名:DENSO MANUFACTURING TENNESSEE, INC.
設立:1988年
所在地:1720 Robert C. Jackson Drive, Maryville Tennessee 37801, U.S.A.
社長:Jack Helmboldt
従業員数:3千665名(2017年3月末時点)
事業内容:電装品、情報安全製品、自動車用電子部品の製造