カルソニックカンセイ、自動車分野のサイバーセキュリティに本格進出


カルソニックカンセイ株式会社(本社:さいたま市北区、社長:森谷弘史)と、フランスのQuarkslab社(本社:フランス パリ、社長:Fred Raynal)は、自動車分野のサイバーセキュリティに本格的に取り組むため、合同会社WHITE MOTIONを設立した。

新設された同社社長には、セキュリティ対策の分野で著名な日本マイクロソフト出身の蔵本雄一氏を迎え、自動車のセキュリティ対策という社会的使命/公益性を重視し、独立した会社として立ち上げられた。

今日、IoTやコネクテッドカーなど、自動車がインターネットを通じてサイバー空間へと繋がりはじめた中、ハッキングやクラッキング、コンピューターウィルスといった脅威への対策は、自動車の安全や快適、地球環境への配慮のうえで喫緊の課題となっている。

こうしたサイバー空間でのセキュリティ技術は、自動車部品メーカーにとって、従来の技術やソフトウェアの延長線上ではなく未知の領域であった。

これらの背景について、新たにWHITE MOTIONの社長に就任した蔵本雄一氏は、「WHITE MOTIONは自動車のセキュリティ対策に特化した会社であり、車両全体のセキュリティ評価を始め、サイバーセキュリティと機能安全の双方から、コネクテッドカー時代の自動車に必要とされるセキュリティ対策をご提供します。

世の中の安全のためにも、セキュリティ対策のノウハウは全自動車メーカー、サプライヤーが知るべきものであり、セキュリティ対策は全自動車に実装されるべきものです。

そのため、WHITE MOTIONは、そのノウハウを全メーカー、サプライヤーに惜しむ事なく提供していきます。

カルソニックカンセイとQuarkslabによる機能安全とサイバーセキュリティのノウハウを吸収した、レベルの高いセキュリティソリューションにご期待頂きたいと思います」とコメントしている。

なお新設同社のWHITE MOTIONは、「カルソニックカンセイとQuarkslab社の経営資源やノウハウを活用し、自動車のセキュリティ向上のためのサービス、技術、製品 の提供を通して、お客様のニーズにお答えしてまいります」と述べている。

WHITE MOTION会社概要
会社名:合同会社WHITE MOTION
所在地:埼玉県さいたま市北区日進町2-1917(カルソニックカンセイ株式会社 本社内)
資本金:2000万円 (CalsonicKansei:50%, Quarkslab:50%)
代表: 蔵本雄一
主な事業:車載セキュリティソフトウェアの開発・販売、車載製品のセキュリティ評価、セキュリティ教育、セキュリティコンサルティング

参考情報
WHITE MOTION社名の由来:
Whiteは、Black Box=Secretに対し、White Box=Openであることを意味している。
また、Black Hat=悪意のあるハッカーに対し、White Hat=セキュリティの向上等を目的とする善意のハッカーという意味も込められていると云う。

またMotionは運動や車を意味する。加えてロゴのMotionの2つの”o”は、真円にすることにより車輪を表しており、車を連想させるものとなっている。

Quarkslab社について:
Quarkslab社は、サイバーセキュリティの分野で著名なFred Raynal氏を中心に、2011年に設立された。

フランス パリに拠点を置き、高度なサイバー攻撃を防ぐセキュリティ製品・サービスを、航空機産業大手のエアバスや、マイクロソフト、アドビー他、幅広い顧客へ提供している。