ブリヂストン、中国・三角社との意匠権侵害訴訟で中国最高人民法院に於いて勝訴


株式会社ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表取締役CEO 兼 取締役会長:津谷正明、以降、ブリヂストン)が、中国の大手タイヤメーカーである三角輪胎股份有限公司(以下、三角社)を相手に提起していた意匠権侵害訴訟について、中国最高人民法院でブリヂストンの勝訴が確定した。

これは、ブリヂストン自身が意匠権を持つスタッドレスタイヤのトレッドパタンを三角社が使用してタイヤを製造・販売したことについて、この行為は意匠権侵害に該当するとして、ブリヂストンが2013年10月に、中国長春市中級人民法院に意匠権侵害で提訴したことに始まる。

この後2015年7月に、上記のブリヂストン側の主張が認められることになり、三角社に対して製造・販売の中止、及び損害賠償金の支払いを命じる判決が下された。

ただ、この判決に対して三角社は上訴。しかし第二審の吉林省高級人民法院においても、2016年1月に第一審判決を維持するとの判決が下され、ブリヂストンの勝訴が確定した。

第二審判決に対し、2016年6月に、三角社は中国最高人民法院に再審請求していたが、2016年9月に、第二審判決は妥当であり、三角社の請求を棄却するとの裁定が下され、ブリヂストンの主張が一貫して支持される結果となった。

この裁定にブリヂストンは、「知的財産の保護に努めており、当社の特許、商標、及びその他の知的財産の不正使用または侵害に対しては今後も厳正に対処していきます。

そうした活動を通じて、お客様の安心・安全を最優先し、ブランド価値の維持・向上を図っていきます」と述べている。