ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー、Speedy France SASの株式を100%取得する最終契約を締結
株式会社ブリヂストンの欧州子会社ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー(以下、BSEMEA)は、5月30日(欧州現地時間)に、仏大手自動車整備業チェーンSpeedy France SAS(以下、Speedy社)と、同社の株式を100%取得し完全子会社化する最終契約を締結したと発表した。
Speedy社は欧州市場の主要国であるフランス国内で、重要なタイヤ小売網の一つであり、今回の買収手続きは、規制当局の認可を取得次第完了する見込み。
今回の買収にあたり、BSEMEA取締役会長 兼 CEO 兼 プレジデントのエデュアルド・ミナルディ氏は、「今回の発表について嬉しく思います。
Speedy社は優良な顧客層・幅広い展開地域に加えて、サービス品質を重視しており、今回の買収は当社の戦略的合理性に合致していると考えています。
更にSpeedy社は、ブランド認知度も高く、イノベーションを重視しています。また、Speedy社を優れたサービス・プロバイダー足らしめるフランチャイズ店の皆様にも、今までの同社への貢献に深く御礼申し上げると共に、今後の協業を心から歓迎致します。
これまでの堅実な業績も踏まえ、我々はSpeedy社CEOのジャック・ル・フォール氏と彼のチームに、引き続き彼らの経営戦略に基づき事業を運営してもらいたいと考えています」と述べた。
一方Speedy社CEOのジャック・ル・フォール氏は、「タイヤ業界における世界最大のプレーヤーと組むことは、Speedy社とそのステークホルダーにとって最高のニュースです。
我々は今後も、品質、顧客サービス、イノベーション、そしてパイオニア・スピリットという当社の理念に基づき事業を継続しますが、ブリヂストングループの一員となることは、Speedy社発展の強力な礎になると考えています。
今回の買収は双方にとってWin-Winであり、我々は、今後のSpeedy社の発展と成長の新しいフェーズに向けて取り組んでいきたいと考えています」と語っている。
ブリヂストングループでは、「Speedy社を当社グループに迎えることで、当社グループは、エンドユーザーであるお客様へよりダイレクトにサービスをご提供することが可能になります。
併せて、より以上にお客様のニーズへの理解を深め、更なるサービス向上を図ることができると考えています。
買収後のBSEMEAのタイヤ小売店網は、フランス国内で800か所を超え、Speedy社が拠点を持つフランス国外の各市場においても、小売店網が拡大することになります。
これにより、当社グループは市場プレゼンスを更に高め、事業の成長戦略をより一層加速させていきます。
また、Speedy社にとってもタイヤは重要な商材であり、当社グループのタイヤに関する知見が加わることは、同社の事業が今後発展していくために極めて重要であると考えます」と結んでいる。
【BSEMEA概要】
1.会社名:Bridgestone Europe NV/SA
(ブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエー)
2.所在地:ベルギー王国 ブリュッセル
3.取締役会長 兼 CEO 兼 プレジデント
:Eduardo Minardi (エデュアルド・ミナルディ)
4.資本金:724,668千ユーロ
5.資本比率:株式会社ブリヂストン 100%
6.事業内容
:欧州・中近東・アフリカ事業の統括及び自動車タイヤの販売
【Speedy社概要】
1.会社名:Speedy France SAS
(スピーディ フランス エスエーエス)
2.所在地
:フランス共和国 オー=ド=セーヌ県 ナンテール郡
3.CEO:Jacques Le Foll (ジャック・ル・フォール)
4.株式の上場:非上場
5.創業年:1978年
6.売上高:175百万ユーロ(2014年度)
7.店舗数:約500店舗
8.事業内容
:自動車整備・補修、自動車タイヤを始めとする自動車用品の販売など