BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のコーティングス事業本部は10月23日、Xiaomiとの協力関係を拡大し、今後3年間で100色の自動車塗装色を共同開発する同社の計画を支援することを発表(独発表は10月17日)した。
この取り組みは、自動車のカラー設計に於けるイノベーションとパーソナライゼーションを推進し、スマートモビリティのビジュアル言語を再定義することを目的としている。
2023年からXiaomiの塗装に於けるパートナーを務めるBASFコーティングスは、このプロジェクトで重要な役割を果たしていく構え。
新色の第一弾では、BASFコーティングスは研究開発から量産まで全工程に関与し、eコート、プライマー、ベースコート、クリアコートまでの全塗装工程でのソリューションを提供した。
これらのカラーには、「Velocity Red」、「Dawn Pink(艶消しカラー)」、「Nightfall Rose」、「Buttercup Yellow」、そしてBASFの二層クリアコート技術を用いてXiaomiのカスタムモデルにクリスタルのような仕上がりをもたらす「Amethyst Purple」が含まれるという。
これらのカラーの主な特徴は以下の通り:
- 「Velocity Red」:BASFコーティングスによるカスタマイズされた赤色のクリアコートで、色彩の鮮やかさが20%向上
- 「Dawn Pink(艶消しカラー)」:艶消しクリアコートによる彫刻的で霧のような質感
- 「Nightfall Rose」:アルミニウムとパール顔料による暖色と寒色のコントラストで、色が変化する美しさを演出
- 「Buttercup Yellow」:三重の顔料層による高い彩度
- 「Amethyst Purple」:ProGloss 2KとProGloss Plus 2Kの二層クリアコートで、光を閉じ込めて鏡のようなクリスタル効果を実現
こうした取り組みについてBASFグローバル自動車OEMコーティングスで、アジア太平洋地域グローバルキーアカウントマネジメント バイス・プレジデントとして務めるジャック・ゾウ氏は、「革新的なコーティングソリューションのグローバルリーダーとして、Xiaomiとのパートナーシップを深めることを光栄に思います。
BASFコーティングスは、グローバルなカラーデザインセンターと強力な研究開発・生産ネットワークを活用し、あらゆる色合いを個性的表現に変え、Xiaomiが自動車カラーの新たなトレンドを創出できるよう支援します」と述べている。

