高性能ながら超低消費電力を実現、常時接続デバイスのバッテリー寿命も大幅アップへ
ロバート・ボッシュGmbH(本社:独シュトゥットガルト、CEO:フォルクマル・デナー)傘下のボッシュ センサーテックが開発したウェアラブル端末やIoT(モノのインターネット化)向けの新超低消費電力加速度センサー「BMA400」が、CES 2018 イノベーションアワードの「組み込み技術部門」で受賞した。
この受賞にボッシュ センサーテックCEOのステファン・フィンクビーナー氏(Stefan Finkbeiner)は、「BMA400は少ない電力消費量、卓越した性能と最先端の機能を融合した加速度センサーで、ウェアラブル端末に最適です。
その価値をこのアワードで認めていただけたことを大変喜ばしく思います」とその喜びを語った。
このボッシュの新たな加速度センサーは、電力消費量で従来の製品の約10分の1に抑えられているところが大きな特徴だ。
それに伴ってバッテリーの持ち時間や製品寿命も著しく長くなった。そのため、フィットネスリストバンド、ネットワーク対応タイプのウェア/ウォッチ、活動量計など、常時接続するウェアラブル端末にも適した仕様に仕立てることも容易だ、
また、BMA400には同じく省電力のステップカウンターが内蔵されており、標準的な腕時計などに活動量認識機能を簡単に追加して新しいタイプのウェアラブル端末を作り上げることができる。
ちなみにCES 2018を主催・運営するConsumer Technology Association(CTAコンシューマー技術協会)が開催するCESイノベーションアワードは、製品の優れたデザインとエンジニアリングを表彰するために1976年に創設された。
エントリーした各製品は、エンジニアリング、美観、デザイン品質、意図した用途/機能、ユーザーバリュー、独自性のある新機能、市販されている他の製品と直接比較した上での製品のデザインと革新性などについて、専門家で構成された選考委員会によって審査される仕組みだ。
なおボッシュは、CES 2018でこうしたボッシュ製品を精力的に展示している。CES 2018でボッシュは、都市交通、ネットワークに対応した職場環境、インテリジェントな住宅やビルなど、さまざまな分野向けの「Simply.Connected.」ソリューションを展示する構えだ。