ダイセル、塩素化物事業から撤退


株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、社長:札場操)は、有機合成カンパニーで展開している塩素化物事業から撤退する。

同社の当該事業については永年の歴史を持ち、精力的に事業継続を進めてきたが、昨今、採算性の問題から事業継続が困難な状況となっていた。

同社では、当該事業の状況脱却のため改善策を打ち出してきたものの、現段階で将来的に回復の見込みが立たず、来る2018年3月31日を以て製造・販売を中止するとの判断に至った。

ダイセルでは、「弊社製品をご愛顧いただいておりますお客様には多大なるご迷惑をお掛けいたしますが、何卒、事情をご勘案のうえ、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

今後は、既存各製品の競争力を高めていくと共に、成長が見込める電子材料や、市場で高評価をいただいているコスメ・ヘルスケア等の高付加価値領域の事業に注力していく考えです」と述べている。

なお、対象となる塩素化物製品は以下の通り。

製品名_同社による略号
– モノクロロ酢酸_MCA
– モノクロロ酢酸ソーダ_MCANA
– モノクロロ酢酸メチル_MCM
– モノクロロ酢酸エチル_MCE
– クロロアセチルクロライド_CAC
– 塩化アセチル_ACCL
– プロピオン酸クロライド_PAC
– 2-クロロプロピオン酸メチル_MCPM
– 4-クロロアセト酢酸エチル_4ECAA