ロールス・ロイスのSUVプロジェクト「カリナン」が極寒の北極圏、さらに灼熱の中東テスト消化へ


クリスマスの直後には北極圏入りし、寒冷地での耐久性とトラクションのテストを実施。続いて2017年には中東に赴き、地上で最高レベルの気温が観測される苛酷な砂漠の中で耐久性を確認

ロールス・ロイス・モーター・カーズ(本社:英ウェスト・サセックス州グッドウッド、CEO:トルステン・ミュラー・エトヴェシュ)は12月1日(英国時間)、同社のSUVプロジェクト「カリナン」の進捗状況を全世界のステークホルダーに向けて発信した。

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具体的には、同社の新型SUVである「オールテレイン・ハイサイデッド・ビークル」開発に於ける最新の具体的成果を示す写真を発表している。

同社によると、写真の車両は開発用の試作車両の第1号であり、12月2日より公開試験を開始すると伝えている。

同社では、「世界をリードするラグジュアリー製品のブランド、ロールス・ロイスでは、この綿密な開発プログラムの状況についてお客様に定期的にお知らせしてきました。

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その中には、新型4輪駆動用のサスペンションシステム、それから2018年以降すべてのロールス・ロイス車に採用される新しいアルミニウム・アーキテクチャーの検証用試作車も含まれています。

今回の最新の試作車両は、最終的に生み出される製品がどこでも余裕で走れる車となるよう、今後、世界中のさまざまな場所で厳しいテストを受けることになります」と述べている。

そのテストとして例えば、クリスマスの直後には北極圏入りし、寒冷地での耐久性とトラクションのテストを実施する。

続いて2017年には中東に赴き、地上で最高レベルの気温が観測される苛酷な砂漠の中で耐久性を確認する。

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これらの取り組みについてロールス・ロイス・モーター・カーズ代表取締役社長のトルステン・ミュラー・エトヴェシュ氏は、「プロジェクト『カリナン』開発プログラムは、ロールス・ロイスにとっても、弊社を世界中で支えて下さるお客様にとっても、非常に喜ばしい瞬間を迎えました。

新しい4輪駆動システムと新型『アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー』(高級アーキテクチャー)を初めて組み合わせることで、まさに本格的なロールス・ロイスを生み出す道が開かれました。

これまでのロールス・ロイスと同じく、他のあらゆるラグジュアリー製品を見定める基準を書き換えることになるでしょう」と述べている。

昨今、こうした超ラグジュアリーマーケットに於いても、SUV車両の台頭が続いており、同社ではこのマーケットに対して、同社としての最高峰製品投入を目指している。現段階では正確なリリース日程等については流動的ではあるが、来季に向け車両リリースに期待が集まっている。