支援物資の輸送は、御殿場市が合志市からの支援要請を受けて実現
スーパーGTの運営を行うGTアソシエイション(所在地:東京都品川区、代表取締役:坂東正明)は、4月14日から発生し、今日もその苦難が続いている平成28年熊本地震の被災地・熊本県合志市に向けて、支援物資を載せたトランスポーターを仕立て、御殿場市役所から4月21日午後に送り出した。
これは御殿場市が、かつてより全国ハンセン病療養所所在市町連絡協議会の構成団体として「災害時の相互応援に関する合意書」を取り交わしている合志市からの支援要請を受けて実現したもの。
GTアソシエイションがこれに協力し、支援物資の輸送にSUPER GT開催時にタイヤなどの搬送に使用される横浜ゴムのトランスポーターを利用した。
合志市では、14日夜にマグニチュード6を超える地震が発生して以降、一部地区において水道水に濁りが発生。
飲料水としての使用ができず応急給水が行なわれている状況が続いており、御殿場市では要請があった時のための支援準備態勢を整えていたが、現地の輸送経路や受け入れ態勢が整ったため、支援物資の輸送を決めた。
支援物資は、富士山の地下水を汲み上げて2ℓのペットボトルに詰めた「ごてんばの水」1200本
今回、支援物資として送った「ごてんばの水」。これは御殿場市水道事業が断水や防災時用に製作し、市内の防災倉庫等に備蓄していたもので、富士山の地下水を汲み上げて2ℓのペットボトルに詰めた1200本が用意された。
積み込みには若林洋平市長をはじめ、御殿場市役所の企画課、水道業務課、水道工務課、魅力発信課の職員のほか、富士スピードウェイ、GTアソシエイションのスタッフも加わった。
若林市長は「合志市の飲料水が足りていないということで、当市に要請があったのですが、我々としては『それならば富士山麓の美味しい水を送ろう』ということになりました。
それが少しでも救いになれば、と思っていますし、まだまだ必要な物もあると思うので、またご要望があれば対応していきたいと思っています。
また今回、富士スピードウェイさんとGTアソシエイションのみなさんが精力的にご協力くださり、非常にスムーズに支援物資を運べることになりましたこと、大変感謝しております」と語った。
さらに積み込みが終わると、若林市長自らトランスポーターの運転手を務める杉崎運輸の宇津修さんに歩み寄り握手。
「慣れているとはいえ、まずは1300kmの道中、十分に気を付けていただいて、さらにこのトラックにはみなさんの善意が詰まっていますので、その想いを伝えていただければありがたいなと思っています。
そういった意味では今回、一番のスーパーマンだと思うので、ぜひよろしくお願いします!」と見送った。支援物資を積んだトランスポーターは同日21日より走り続け、23日(土)の朝には到着する予定と云う。
2016年SUPER GT第3戦オートポリス大会の開催は延期に
また今回、支援物資の積み込みに尽力したGTアソシエイションだが、来る5月21日(土)~22日(日)に予定していた「2016 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUPER GT in KYUSHU300㎞」の開催について、周辺の環境・観戦者・来場者などステークスホルダー各位の安全を考慮し、サポートイベント(FIA-F4)を含め延期することに決した。
開催延期についてGTアソシエイションでは、「『平成28年熊本地震』により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げると共に亡くなられた方や、そのご家族にはお悔やみを申し上げます。
また、一日も早く復旧が進むことをお祈りすると同時に、被災された皆様が平穏な日々を取り戻せるようお祈り申し上げます。
なお2016年SUPER GT第3戦オートポリス大会については、オーガナイザーの株式会社オートポリス様 他関係各位と調整をしてまいりましたが、周辺の環境、ご来場される皆様の安全を考慮し、サポートイベント(FIA-F4)を含め延期することに致しました。
今後の予定につきましては、熊本や大分地方で現在も余震が継続して発生している状況ですので、慎重に状況を把握し改めてご案内させて頂きます」と述べている。
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